カテゴリ: AWS VPC 更新日: 2025/08/03

VPCのルートテーブルとは?構成方法・ルートの書き方・通信の仕組みを解説

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VPCのルートテーブルとは?構成方法・ルートの書き方・通信の仕組みを解説

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、AWSでVPCを作ったあとに『ルートテーブル』っていう設定が出てくるんですけど、それって何をするんですか?」

先生

「ルートテーブルは、ネットワーク内の通信ルールを決める表のようなものなんです。どの通信をどこに送るかを判断する役割があります。」

生徒

「なるほど…じゃあ間違って設定すると通信できなくなるってこともあるんですか?」

先生

「その通りです。だからこそ、ルートテーブルの構成やルートの書き方、仕組みをきちんと理解しておく必要がありますよ!」

1. AWS VPCのルートテーブルとは?

1. AWS VPCのルートテーブルとは?
1. AWS VPCのルートテーブルとは?

ルートテーブルは、AWSのVPC(Virtual Private Cloud)内で通信を制御するための設定項目です。どのIPアドレス宛の通信を、どこへ送信するかを定義します。

ルートテーブルには、送信先(Destination)ターゲット(Target)の2つの主な情報が記載されます。

  • 送信先(例:0.0.0.0/0)
  • ターゲット(例:igw-xxxxxxx ← インターネットゲートウェイ)

これにより、VPC内のサブネットに割り当てられた通信ルートが決まり、サーバーやサービス同士が通信できるようになります。

2. ルートテーブルの構成要素を理解しよう

2. ルートテーブルの構成要素を理解しよう
2. ルートテーブルの構成要素を理解しよう

ルートテーブルはAWSのVPCに自動的に1つ作成され、デフォルトで全てのサブネットが紐づけられています。ただし、用途によっては複数のルートテーブルを使い分ける必要があります。

構成には以下の要素があります:

  • 送信先(CIDR表記):どのアドレス範囲の通信を制御するか。
  • ターゲット:通信の出口。インターネットゲートウェイ(IGW)、NATゲートウェイ、VPN、Peering接続など。
  • サブネット関連付け:どのサブネットにこのルートテーブルを適用するか。

3. VPCルートの具体的な書き方と例

3. VPCルートの具体的な書き方と例
3. VPCルートの具体的な書き方と例

ルートの設定はとても重要です。たとえば、インターネットに接続するには以下のように指定します:


送信先:0.0.0.0/0
ターゲット:igw-xxxxxxx(インターネットゲートウェイ)

これは「全ての外部宛て通信はIGWを通じてインターネットへ送る」という意味になります。

また、プライベートサブネットがNATゲートウェイ経由で外部アクセスするには:


送信先:0.0.0.0/0
ターゲット:nat-xxxxxxxxx(NAT Gateway)

同様に、VPCピアリング接続を使う場合もルートを定義する必要があります。

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4. ルートテーブルとサブネットの関連付け

4. ルートテーブルとサブネットの関連付け
4. ルートテーブルとサブネットの関連付け

ルートテーブルはVPC内のサブネットに関連付けることで機能します。つまり、どのルートテーブルがどのサブネットに適用されるかによって、通信可能な範囲が決まります。

1つのルートテーブルに複数のサブネットを紐付けることも可能です。逆に、1つのサブネットに紐づけられるルートテーブルは1つだけです。

例として、以下のように構成できます:


VPC: 10.0.0.0/16
├── サブネットA(パブリック):10.0.1.0/24 → ルートテーブル1(IGWあり)
└── サブネットB(プライベート):10.0.2.0/24 → ルートテーブル2(NATあり)

5. AWS CLIでルートテーブルを作成・設定する

5. AWS CLIでルートテーブルを作成・設定する
5. AWS CLIでルートテーブルを作成・設定する

AWS CLIを使えば、ルートテーブルの作成やルートの追加もスクリプトで管理できます。以下はルートテーブルの作成とルートの追加の例です。


# ルートテーブルの作成
aws ec2 create-route-table --vpc-id vpc-xxxxxxxxx

# ルートの追加(インターネットゲートウェイへのルート)
aws ec2 create-route \
  --route-table-id rtb-xxxxxxxxx \
  --destination-cidr-block 0.0.0.0/0 \
  --gateway-id igw-xxxxxxxxx

このようにCLIを使えば、環境構築の自動化やIaC化にも活用できます。

6. ルートテーブルに関するよくある誤解と注意点

6. ルートテーブルに関するよくある誤解と注意点
6. ルートテーブルに関するよくある誤解と注意点

ルートテーブルに関する代表的なミスを挙げます:

  • ルートがないのに通信しようとする:対象CIDRのルートがなければ通信できません。
  • IGWを使っているのにルートが定義されていない:IGWはルートがあって初めて使われます。
  • パブリックIPがあるのに通信できない:ルートとセキュリティグループが揃って初めて通信可能です。

このような点に注意して設計を行いましょう。

7. ルートテーブルのベストプラクティス

7. ルートテーブルのベストプラクティス
7. ルートテーブルのベストプラクティス

実践的なネットワーク設計の中で、ルートテーブルを安全かつ効率的に使うには以下の点を意識しましょう。

  • 役割ごとにルートテーブルを分ける:パブリックとプライベートを明確に区別。
  • セキュリティグループ・NACLとの整合性:通信制御は多層構造で実現。
  • VPCピアリング接続後のルート追加忘れに注意:接続するだけでは通信できません。
  • ブラックホール状態の確認:削除されたターゲット(IGWやNAT)が残ると通信不可。

ルートテーブルはネットワークの“交通標識”のような存在。正しく設定して、安全なAWS環境を構築しましょう。

8. まとめ

8. まとめ
8. まとめ

AWSにおけるVPCのルートテーブルは、クラウドネットワーク設計において非常に重要な構成要素です。この記事では、初心者でも理解できるように、ルートテーブルの基本的な役割から構成方法、ルートの書き方、サブネットとの関連付け、そしてCLIによる構築方法までを幅広く解説しました。

VPCルートテーブルの主な役割は、送信先IPアドレスの範囲(CIDR)ごとに、通信先(ターゲット)を定義することです。これにより、インスタンスが正しくインターネットや他のVPC、オンプレミスと通信できるようになります。特に「0.0.0.0/0 → IGW」はパブリックサブネットに不可欠な設定であり、NAT GatewayやPeering接続もルートによる設定が必要です。

サブネットとルートテーブルの紐付け方によって、サーバーの通信範囲は大きく変わります。例えば、セキュリティを重視する場合は、プライベートサブネットにルートテーブルを別で用意して、NAT経由のみにする構成が一般的です。一方で、パブリックサブネットではIGWを経由させるための明示的なルート記述が必要になります。

さらに、AWS CLIを使えば、ルートテーブルの作成やルート設定、サブネットへのアタッチなどを自動化できます。以下はその一例です:


# サブネットにルートテーブルを関連付ける
aws ec2 associate-route-table \
  --route-table-id rtb-xxxxxxxxx \
  --subnet-id subnet-yyyyyyyy

このように、VPCのルートテーブルはAWSネットワークの中核を担う仕組みです。誤った設定は通信障害やセキュリティリスクにつながるため、正しい理解と実践が不可欠です。

今後、AWSで複雑なネットワーク構成(例:Transit Gateway、VPN接続、Hybrid Cloud構成)を扱う上でも、ルートテーブルの知識は確実に役立ちます。サブネットの構造とルーティングの関係性をしっかりと把握しておくことで、安全でスケーラブルなアーキテクチャを実現できるようになるでしょう。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「ルートテーブルってただの一覧かと思ってましたけど、通信のルールブックみたいなものなんですね!」

先生

「そのとおりです。どこに通信を送るかを定義しているのがルートテーブルです。設定ミスをすると通信が止まることもあるので重要ですよ。」

生徒

「送信先に0.0.0.0/0って書いたり、ターゲットにIGWやNAT Gatewayを指定したりするのが印象的でした!」

先生

「VPCピアリングやVPN接続のときも、ルート設定を忘れると通信できませんからね。常にルートテーブルを意識することが大切です。」

生徒

「AWS CLIを使った設定も紹介してもらえて、コードでの管理のイメージも掴めました!」

先生

「素晴らしいですね。ルートテーブルを理解すれば、ネットワーク全体の設計力がアップしますよ。次はセキュリティグループとの組み合わせも学んでいきましょう!」

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