【AWS】s3 syncの使い方まとめ!初心者でもわかる差分同期・dryrun・オプション解説
生徒
「AWSのS3にファイルをアップロードするときに、毎回全部転送しなくても済む方法ってありますか?」
先生
「それならaws s3 syncコマンドを使うと便利です。差分だけ同期できるので、効率よくアップロードできますよ。」
生徒
「差分だけ?つまり変更したファイルだけをアップロードできるんですか?」
先生
「その通りです。しかもdryrunモードを使えば、実際に転送せずに何が同期されるか確認できます。」
生徒
「便利そうですね!ぜひ具体的な使い方を教えてください。」
1. aws s3 syncとは?
AWSのs3 syncコマンドは、ローカルのディレクトリとS3バケット、またはS3バケット同士を同期するための機能です。同期は差分ベースで行われ、更新されたファイルや新規ファイルのみがアップロード・ダウンロードされます。大量のファイルを扱う場合でも、効率よく処理できるため、バックアップや静的Webサイトのデプロイなどでもよく使われます。
このコマンドを利用することで、手動で一つひとつアップロードする必要がなく、変更分だけを自動的に検出して同期してくれます。AWS CLIをインストールしていれば、すぐに使えるので学習コストも低く、初心者にもおすすめです。
2. 基本的な使い方
最もシンプルなs3 syncの使い方は、ローカルディレクトリとS3バケットを指定するだけです。例えば、ローカルの./myfilesディレクトリをS3バケットs3://my-bucketに同期する場合は、以下のように実行します。
aws s3 sync ./myfiles s3://my-bucket
このコマンドを実行すると、ローカルのmyfilesフォルダ内のファイルが、S3バケット内と比較され、差分だけがアップロードされます。削除や上書きも自動的に行われますが、オプションで挙動を制御できます。
3. 差分のみ同期する仕組み
差分同期では、ローカルとS3のファイルのタイムスタンプやサイズを比較して、変更があったファイルのみを対象にします。これにより、既にアップロード済みで変更がないファイルは再転送されず、ネットワークの負荷を減らせます。
例えば、静的サイトを更新したときに一部のHTMLファイルだけを修正した場合、その部分だけがアップロードされるので非常に効率的です。
4. dryrunで事前確認する方法
--dryrunオプションを使うと、実際にファイル転送はせずに「どのファイルが同期されるか」を確認できます。これにより、誤って不要なファイルを削除したり、間違ったバケットにアップロードするリスクを減らせます。
aws s3 sync ./myfiles s3://my-bucket --dryrun
dryrunの結果を見てから本番の同期を行うのが安全な運用方法です。
5. よく使うオプション
--delete:S3側にあってローカルにないファイルを削除--exact-timestamps:タイムスタンプも正確に同期--exclude:特定のファイルやディレクトリを同期から除外--include:除外パターンの中でも同期したいものを指定--storage-class:保存クラスを指定(例:STANDARD_IA)
6. 具体的な運用例
例えば、Webサイトの画像やCSSを含むpublicフォルダをS3にデプロイする場合は、以下のように書きます。
aws s3 sync ./public s3://my-website-bucket --delete --exact-timestamps
この例では、差分同期を行いつつ、不要なファイルは削除し、タイムスタンプも正確に合わせています。これにより、最新の状態を常にS3に保つことができます。
7. s3 syncの注意点とベストプラクティス
便利なコマンドですが、誤って--deleteを付けると重要なファイルを失う可能性があります。dryrunで確認してから実行することをおすすめします。また、大量のファイルを扱う場合は--storage-classでコスト削減を図るのも効果的です。
さらに、アクセス頻度が低いバックアップファイルは、GLACIERなどの低コストストレージクラスにすることで、S3の料金を抑えることができます。
まとめ
AWSのs3 syncコマンドは、ローカル環境とS3バケットを効率よく同期させるために欠かせない仕組みであり、差分アップロードによって無駄な転送を省くことができる非常に便利なコマンドです。ここまでの記事を振り返ると、基本的な同期の動作から、dryrunでの事前確認、excludeやincludeを使った柔軟な除外設定、さらにdeleteオプションを活用した整理整頓まで、幅広い使い方を学ぶことができました。特に大規模なデータ同期では差分処理が重要になり、変更された部分だけを対象にすることで、時間やコストを大幅に節約できます。
s3 syncが役に立つ場面は非常に多く、静的サイトのデプロイ、バックアップの自動化、ログ管理、ファイルのアーカイブなど、日常的な業務でも頻繁に使われています。また、ローカルとS3間だけでなく、S3バケット間の同期にも利用できるため、環境移行や冗長構成の準備にも応用できます。こうした柔軟性の高さから、AWSの運用を行う人にとって必須と言えるほどの存在になっています。
さらに、syncコマンドには便利なオプションが多く用意されており、細かい挙動の制御が可能です。たとえば、exact-timestampsを使えばタイムスタンプまで正確に同期でき、deleteを付ければ不要なファイルを削除して常に整理された状態を保てます。大量のファイルを扱う場合にはstorage-classを指定することでコスト最適化も行え、S3の料金体系と組み合わせた賢い運用が実現できます。こうした仕組みを使いこなすことで、クラウドを活用した効率的なファイル管理が可能になるのです。
また、誤操作を防ぐためのdryrunは、特に初めてsyncコマンドを実行する際には必須ともいえる安全機能です。dryrunを使うことで、どのファイルが同期されるのか、削除されるのかを事前に確認でき、重要なデータを誤って上書き・削除してしまうリスクを小さくできます。実務では、dryrunを確認してから本番の同期を行う運用が基本となるため、慎重な作業が求められる場面でも非常に強力な手助けになります。
ローカル側のファイル構成とS3側の構成をどのように同期するかは、プロジェクトの性質や運用ルールによって異なります。たとえば、公開用の静的ファイルであればdeleteオプションを使ってクリーンな状態を保つ必要がありますし、バックアップ用途なら古いデータも残すためにdeleteを付けない判断も必要です。このように、s3 syncは使う目的に応じた最適な組み合わせを選ぶことが重要であり、用途ごとにルールを定めて運用することで安全で効率的な作業が可能になります。
s3 syncのサンプルコマンド集
# 差分のみを同期する基本例
aws s3 sync ./local-folder s3://my-sync-bucket
# dryrunで事前に確認する例
aws s3 sync ./local-folder s3://my-sync-bucket --dryrun
# 不要なファイルを削除しつつ同期
aws s3 sync ./public s3://my-site --delete --exact-timestamps
# 画像のみ同期する例
aws s3 sync ./assets s3://my-assets \
--recursive \
--exclude "*" \
--include "*.png" \
--include "*.jpg"
# コスト削減のためにGLACIERへ同期する例
aws s3 sync ./backup s3://my-archive \
--storage-class GLACIER
上記のように目的に応じたコマンドを柔軟に使い分けることで、S3との連携がより快適に、そして安全に行えるようになります。syncコマンドはAWSを使いこなすうえで避けて通れない重要な存在であり、今回学んだ内容をベースにさらに多くのシナリオに応用できます。
生徒
「s3 syncって思っていたより多機能なんですね。差分だけ同期できるのがすごく便利です。」
先生
「そうですね。特に大きなプロジェクトや大量のファイルがある案件では、差分同期の仕組みが作業の効率を大きく高めてくれますよ。」
生徒
「dryrunが安全確認に使えるのも助かります。deleteを使うときは特に注意が必要ですね。」
先生
「その通りです。誤って重要なファイルを消してしまわないように、dryrunで事前チェックする習慣をつけると安心ですよ。」
生徒
「運用例も参考になりました!用途に応じてオプションを使い分けられるように練習してみます。」
先生
「ぜひ実際に触ってみてください。syncコマンドを使いこなせるようになると、AWSでのファイル管理が格段に楽になりますよ。」