【AWS】RDSとAuroraの違いとは?機能・料金・性能を徹底比較
生徒
「AWSのRDSとAuroraって、どっちを使えばいいんですか?違いがよくわかりません…」
先生
「それはとても大事な視点です。RDSとAuroraはどちらもAWSで提供されているリレーショナルデータベースサービスですが、機能や性能、料金が異なります。」
生徒
「例えば、どっちの方が速いとか、安いとかあるんですか?」
先生
「あるんですよ。それぞれに向いている用途も違いますので、詳しく比較していきましょう。」
1. AWS RDSとAuroraの概要
AWS RDS(Relational Database Service)は、MySQLやPostgreSQL、Oracle、SQL Serverなどのデータベースエンジンをマネージドで提供するサービスです。ユーザーがインフラ管理をしなくても、簡単にデータベースを構築・運用できます。
一方、AWS Auroraは、RDSの一部として提供されるAmazon独自のデータベースエンジンです。MySQL互換版とPostgreSQL互換版があり、通常のRDSよりも高性能・高可用性が売りです。
つまり、RDSは既存のデータベースエンジンをそのまま使いたい人向け、Auroraはクラウドネイティブで性能重視の人向け、と言えるでしょう。
2. 機能面の違い
RDSとAuroraの機能面での大きな違いは、以下のような点にあります。
- マルチAZ構成:両者とも対応していますが、Auroraは自動で6つのコピーを3つのAZに分散配置します。
- バックアップと復元:RDSはスナップショット方式、Auroraは継続的なバックアップに対応。
- スケーリング:Auroraはオートスケーリングに対応しており、読み取り専用のリーダーインスタンスを最大15台まで増設可能。
- フェイルオーバー時間:RDSは数分かかる場合があるのに対し、Auroraは数十秒以内での切り替えが可能。
Auroraはクラウド前提で最適化された設計になっているため、障害時の復旧速度やデータの一貫性に優れています。
3. 性能の違い
AWSの公式によると、Aurora MySQLは通常のRDS MySQLに比べて最大5倍、Aurora PostgreSQLはRDS PostgreSQLに比べて最大3倍のパフォーマンスが出るとされています。
これは、Auroraがストレージとコンピュートを分離し、ストレージ側で自動で読み書きの負荷分散を行うためです。また、Auroraはログ処理やコミット処理も最適化されており、書き込み性能やスループットが大幅に向上しています。
大量のトランザクションを扱うECサイトや、大量の読み込みが発生する分析系システムでは、Auroraの方が快適に動作することが多いです。
4. 料金の違い
料金については、Auroraの方が一般的に高くなります。ただし、Auroraは高性能+高可用性を標準で備えているため、その分コストに見合った価値があります。
- RDS:エンジン・インスタンスタイプごとに料金が異なる。最小構成なら1ヶ月数千円で使える。
- Aurora:同等のインスタンスでもRDSより2〜3割ほど高め。ストレージやIOPSは別途課金。
ですが、Aurora Serverless v2を使えば、使用量に応じた従量課金が可能となり、アイドル時は料金が抑えられます。
5. 選び方のポイント
それでは、「RDSとAuroraどちらを選べばいいのか?」という点についてまとめましょう。
- 既存システムの移行や互換性を重視:RDSがおすすめ
- クラウドネイティブな構成や高パフォーマンスが必要:Auroraが適している
- 可用性・スケーラビリティを自動化したい:Auroraが有利
- コストを抑えつつ小規模にスタートしたい:RDSが無難
また、AuroraでもServerless構成を選べばコスト面でも柔軟に対応できるため、スモールスタート+将来的な拡張を見越した選択も可能です。
6. RDSとAuroraの比較表
| 項目 | AWS RDS | AWS Aurora |
|---|---|---|
| 対応エンジン | MySQL/PostgreSQL/Oracle/SQL Server | MySQL互換/PostgreSQL互換 |
| 性能 | 標準的 | MySQLで最大5倍、PostgreSQLで最大3倍 |
| 可用性 | マルチAZ対応 | 自動で6コピー・高速フェイルオーバー |
| スケーラビリティ | 手動 | 自動スケーリング/Serverless可 |
| 料金 | 安価 | やや高め/従量課金型あり |