カテゴリ: Javaのインターフェース 更新日: 2025/09/16

Javaのインターフェースのメソッドはなぜabstractなのか?初心者向けにやさしく解説!

339
Java のインターフェースのメソッドはなぜ abstract なのか?

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、Javaのインターフェースって、メソッドがabstractになるって聞いたんですけど、それってどういう意味ですか?」

先生

「いい質問だね。それはJavaの設計思想に関係しているんだ。インターフェースのメソッドがabstractである理由を理解することは、オブジェクト指向の基本にもつながるよ。」

生徒

「でも、クラスで書くときはabstractって明示的に書かないといけないのに、インターフェースだと自動的にabstractになるってちょっと不思議です。」

先生

「その点についても、Javaがどうやって柔軟な設計を実現しているかを含めて、詳しく説明していこう。」

1. Javaのインターフェースとは?

1. Javaのインターフェースとは?
1. Javaのインターフェースとは?

Javaのインターフェース(interface)は、クラスとは異なり、設計図だけを定義するための型です。インターフェースには通常、メソッドの宣言だけが記述されており、実装は書かれていません。

たとえば、次のようなインターフェースがあります:


public interface Animal {
    void speak();
}

このspeak()メソッドは中身の処理がありません。これは抽象メソッド(abstract method)と呼ばれるもので、具体的な動作はこのインターフェースを実装するクラスに任されます。

2. インターフェースのメソッドがabstractな理由

2. インターフェースのメソッドがabstractな理由
2. インターフェースのメソッドがabstractな理由

インターフェースの目的は、「こういうメソッドを持っているべきだ」という共通の約束を作ることです。そのため、実際の処理内容(=実装)は不要で、「この名前でこの引数のメソッドを持つこと」が重要になります。

インターフェース内のメソッドがabstractになるのは、「このメソッドは実装しないけど、必ず用意してね」という意味になります。実際にインターフェースを使うクラスは、そのabstractメソッドを必ずオーバーライドして実装する必要があります。

つまり、abstract = 実装なしの宣言だけのメソッドであり、それがJavaのインターフェースの基本仕様です。

3. abstractを省略できるのはなぜ?

3. abstractを省略できるのはなぜ?
3. abstractを省略できるのはなぜ?

インターフェースのメソッドは、public abstract自動的に付くようになっています。したがって、明示的に書かなくても問題ありません。

次の2つの書き方は、実質同じ意味になります:


public interface Animal {
    void run(); // 暗黙的にpublic abstract
}

public interface Animal {
    public abstract void run(); // 明示的にpublic abstract
}

どちらも、実装クラス側でrun()メソッドを定義しなければいけません。

Javaをこれから始める人や、 オブジェクト指向の考え方を基礎から理解したい人には、 定番の入門書がこちらです。

スッキリわかるJava入門 第4版をAmazonで見る

※ Amazon広告リンク

4. インターフェースと抽象クラスの違い

4. インターフェースと抽象クラスの違い
4. インターフェースと抽象クラスの違い

Javaには、インターフェースとは別にabstract class(抽象クラス)も存在します。どちらも抽象メソッドを定義できますが、用途や制限に違いがあります。

  • インターフェース:多重継承が可能。基本的にメソッドの定義のみ。
  • 抽象クラス:単一継承のみ。フィールドやコンストラクタを持てる。

つまり、インターフェースは「契約」、抽象クラスは「部分的な実装」という位置づけです。

5. defaultメソッドの登場とその影響

5. defaultメソッドの登場とその影響
5. defaultメソッドの登場とその影響

Java 8以降、インターフェースにもdefaultメソッドが導入され、実装付きのメソッドを記述できるようになりました。


public interface Printer {
    void print();

    default void status() {
        System.out.println("準備OK");
    }
}

status()のようなdefaultメソッドは、インターフェースを実装するすべてのクラスでそのまま使うことができます。

ただし、抽象メソッド(abstract)は今でも標準的な設計方法として使われています。defaultメソッドの登場で柔軟性が増したとはいえ、インターフェースの本質は「実装を持たない共通の型」という点にあります。

6. 実装クラスでabstractメソッドをオーバーライドする例

6. 実装クラスでabstractメソッドをオーバーライドする例
6. 実装クラスでabstractメソッドをオーバーライドする例

以下はインターフェースを使った具体的な例です。


public interface Animal {
    void speak();
}

public class Dog implements Animal {
    @Override
    public void speak() {
        System.out.println("ワンワン!");
    }
}

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        Animal dog = new Dog();
        dog.speak();
    }
}

ワンワン!

DogクラスはAnimalインターフェースを実装しており、speak()メソッドの具体的な処理を提供しています。これが、インターフェースのabstractメソッドの本質です。

7. インターフェース設計のメリットと抽象性の意義

7. インターフェース設計のメリットと抽象性の意義
7. インターフェース設計のメリットと抽象性の意義

インターフェースを使うことで、以下のようなメリットが得られます。

  • 共通のルールを定めることでチーム開発がしやすくなる
  • 異なるクラスに同じ操作を強制できる(ポリモーフィズム)
  • 将来的な拡張性が高く、柔軟な設計が可能になる

そして、それを実現するために抽象メソッドが欠かせないのです。インターフェースにおける抽象性(abstract)は、Javaの強力なオブジェクト指向設計を支える柱となっています。

Javaのインターフェースの一覧へ
新着記事
FlutterのMVP・MVVMアーキテクチャの違いと使い分け
FlutterのMVP・MVVMアーキテクチャの違いと使い分けを初心者向けに解説!
オニオンアーキテクチャの基本とFlutterでの適用例
オニオンアーキテクチャの基本とFlutterでの適用例を初心者向けに解説
クリーンアーキテクチャとは?Flutterでの導入メリット
クリーンアーキテクチャとは?Flutterでの導入メリットをやさしく解説
【AWS】RDS for Oracleの特徴・できないこと・バージョン・料金まとめ
【AWS】RDS for Oracleの特徴・できないこと・バージョン・料金を初心者向けに徹底解説
人気記事
インスタンスタイプの料金比較と最適な選び方(最新2025年版)
AWSのインスタンスタイプの料金比較と最適な選び方【2025年最新版】
【AWS】VPCの料金体系まとめ!無料枠・通信費・各種サービスごとの料金を徹底解説
【AWS】VPCの料金体系まとめ!無料枠・通信費・各種サービスごとの料金を徹底解説
【AWS】VPCエンドポイントとは?種類・使い方・S3連携まで完全解説
【AWS】VPCエンドポイントとは?種類・使い方・S3連携まで完全解説
【AWS】s3 cpコマンド完全ガイド!基本・recursive・exclude/includeも解説
【AWS】s3 cpコマンド完全ガイド!基本・recursive・exclude/includeも解説

🔌 USBポート不足を解消

Type-C 1本で拡張。
開発・作業環境を一気に快適に

UGREEN USB-Cハブを見る

※ Amazon広告リンク