カテゴリ: Javaの演算子 更新日: 2025/04/01

Java のインクリメント・デクリメント「++, --」とは?

074
Java のインクリメント・デクリメント「++, --」とは?

新人と先輩の会話形式で理解しよう

新人

「Java で変数の値を 1 ずつ増やしたり減らしたりする方法はありますか?」

先輩

「あるよ!Java にはインクリメント(++)とデクリメント(--)という演算子があるんだ。」

新人

「それってどういうものですか?」

先輩

「簡単に言うと、変数の値を 1 増やしたり、1 減らしたりするための演算子だよ。具体的な使い方を見ていこう!」

1. インクリメント・デクリメントとは?(基本的な説明)

1. インクリメント・デクリメントとは?(基本的な説明)
1. インクリメント・デクリメントとは?(基本的な説明)

Java のインクリメント(++)とデクリメント(--)は、変数の値を 1 ずつ増減させるための演算子です。

インクリメント・デクリメントの種類

  • ++(インクリメント) … 変数の値を 1 増やす
  • --(デクリメント) … 変数の値を 1 減らす

例えば、次のようなコードでインクリメント・デクリメントを使えます。


public class IncrementDecrementExample {
    public static void main(String[] args) {
        int num = 5;
        
        num++; // インクリメント(1 増やす)
        System.out.println("インクリメント後の値: " + num);

        num--; // デクリメント(1 減らす)
        System.out.println("デクリメント後の値: " + num);
    }
}

インクリメント後の値: 6
デクリメント後の値: 5

このように、++ を使うと変数の値が 1 増え、-- を使うと 1 減ることがわかります。

2. 「++(インクリメント)」の使い方(値を1増やす)

2. 「++(インクリメント)」の使い方(値を1増やす)
2. 「++(インクリメント)」の使い方(値を1増やす)

Java では、++ を使って変数の値を 1 増やすことができます。

++(インクリメント)の基本的な使い方

++ は、変数の値に 1 を加える演算子です。


public class IncrementExample {
    public static void main(String[] args) {
        int count = 10;
        System.out.println("初期値: " + count);

        count++; // 1 を加算
        System.out.println("インクリメント後の値: " + count);
    }
}

初期値: 10
インクリメント後の値: 11

このように、count++ を実行すると、変数の値が 1 増加します。

++ を使って計算結果を更新する

例えば、カウントの値を増やしていく場合、次のように書くことができます。


public class UpdateCountExample {
    public static void main(String[] args) {
        int apples = 3;
        System.out.println("現在のりんごの数: " + apples);

        apples++; // りんごを 1 つ追加
        System.out.println("追加後のりんごの数: " + apples);
    }
}

現在のりんごの数: 3
追加後のりんごの数: 4

このように、++ を使うと、変数の値を簡単に 1 増やすことができます。

3. 「--(デクリメント)」の使い方(値を1減らす)

3. 「--(デクリメント)」の使い方(値を1減らす)
3. 「--(デクリメント)」の使い方(値を1減らす)

Java では、-- を使って変数の値を 1 減らすことができます。

--(デクリメント)の基本的な使い方

-- は、変数の値から 1 を減らす演算子です。


public class DecrementExample {
    public static void main(String[] args) {
        int count = 10;
        System.out.println("初期値: " + count);

        count--; // 1 を減算
        System.out.println("デクリメント後の値: " + count);
    }
}

初期値: 10
デクリメント後の値: 9

このように、count-- を実行すると、変数の値が 1 減少します。

-- を使って値を更新する

例えば、リンゴの数を減らす場合、次のように書くことができます。


public class ReduceApplesExample {
    public static void main(String[] args) {
        int apples = 5;
        System.out.println("現在のりんごの数: " + apples);

        apples--; // りんごを 1 つ減らす
        System.out.println("減少後のりんごの数: " + apples);
    }
}

現在のりんごの数: 5
減少後のりんごの数: 4

このように、-- を使うと、変数の値を簡単に 1 減らすことができます。

4. 前置と後置の違い(++num と num++ の違い)

4. 前置と後置の違い(++num と num++ の違い)
4. 前置と後置の違い(++num と num++ の違い)

Java では、インクリメント・デクリメントには前置(++num--num後置(num++num--の 2 種類があります。

前置(++num / --num)

前置の場合、変数の値を増減させた後に、その値を利用します。


public class PreIncrementExample {
    public static void main(String[] args) {
        int num = 5;
        int result = ++num; // 先に 1 を加算してから代入

        System.out.println("num の値: " + num);
        System.out.println("result の値: " + result);
    }
}

num の値: 6
result の値: 6

このように、前置(++num)を使うと、変数の値が増えた後の値が変数 result に代入されます。

後置(num++ / num--)

後置の場合、変数の値を使った後で増減が行われます。


public class PostIncrementExample {
    public static void main(String[] args) {
        int num = 5;
        int result = num++; // 先に num の値を result に代入してから 1 を加算

        System.out.println("num の値: " + num);
        System.out.println("result の値: " + result);
    }
}

num の値: 6
result の値: 5

このように、後置(num++)を使うと、変数 num の元の値が変数 result に代入され、代入後に 1 が加算されます。

5. インクリメント・デクリメントを使った計算の例

5. インクリメント・デクリメントを使った計算の例
5. インクリメント・デクリメントを使った計算の例

インクリメント・デクリメントを使って、計算を行うプログラムを作成してみましょう。

例1: 残り回数のカウント

例えば、何かの処理を 3 回行うときに、残りの回数をカウントダウンするプログラムを作ります。


public class CountdownExample {
    public static void main(String[] args) {
        int remaining = 3;
        System.out.println("残りの回数: " + remaining);

        remaining--; // 1 回目の処理を実行
        System.out.println("残りの回数: " + remaining);

        remaining--; // 2 回目の処理を実行
        System.out.println("残りの回数: " + remaining);
    }
}

残りの回数: 3
残りの回数: 2
残りの回数: 1

このように、デクリメントを使うと、回数を簡単にカウントダウンできます。

例2: 商品の追加と削除

ショッピングカートに商品を追加・削除する例を考えてみましょう。


public class ShoppingCart {
    public static void main(String[] args) {
        int items = 2;
        System.out.println("カート内の商品数: " + items);

        items++; // 商品を追加
        System.out.println("商品追加後: " + items);

        items--; // 商品を削除
        System.out.println("商品削除後: " + items);
    }
}

カート内の商品数: 2
商品追加後: 3
商品削除後: 2

このように、インクリメント(++)とデクリメント(--)を使うことで、カート内の商品数を簡単に増減させることができます。

6. インクリメント・デクリメントを使ったカウントの管理

6. インクリメント・デクリメントを使ったカウントの管理
6. インクリメント・デクリメントを使ったカウントの管理

インクリメント(++)とデクリメント(--)は、数を数えたり減らしたりするのに便利な演算子です。特に、何かの回数を管理するときに活用できます。

ボタンのクリック回数を数える

例えば、ボタンを押した回数を数えるような処理を考えてみましょう。


public class ClickCounter {
    public static void main(String[] args) {
        int clickCount = 0;
        System.out.println("現在のクリック数: " + clickCount);

        clickCount++; // 1回目のクリック
        System.out.println("クリック後のカウント: " + clickCount);

        clickCount++; // 2回目のクリック
        System.out.println("クリック後のカウント: " + clickCount);
    }
}

現在のクリック数: 0
クリック後のカウント: 1
クリック後のカウント: 2

このように、++ を使うと、クリックの回数を簡単に増やすことができます。

残り回数を管理する

次に、残り回数を減らす例を考えてみましょう。


public class Countdown {
    public static void main(String[] args) {
        int remainingTries = 3;
        System.out.println("残りの試行回数: " + remainingTries);

        remainingTries--; // 1回目の試行
        System.out.println("試行後の残り回数: " + remainingTries);

        remainingTries--; // 2回目の試行
        System.out.println("試行後の残り回数: " + remainingTries);
    }
}

残りの試行回数: 3
試行後の残り回数: 2
試行後の残り回数: 1

このように、-- を使うと、残り回数を簡単に減らすことができます。

7. インクリメント・デクリメントを使った応用例

7. インクリメント・デクリメントを使った応用例
7. インクリメント・デクリメントを使った応用例

インクリメント・デクリメントは、実際のプログラムでもよく使われる演算子です。ここでは、応用的な例をいくつか紹介します。

商品を追加・削除する

ショッピングカートで商品を追加・削除する場合にも、++-- を使うことができます。


public class ShoppingCart {
    public static void main(String[] args) {
        int cartItems = 0;
        System.out.println("カート内の商品数: " + cartItems);

        cartItems++; // 商品を追加
        System.out.println("商品追加後: " + cartItems);

        cartItems--; // 商品を削除
        System.out.println("商品削除後: " + cartItems);
    }
}

カート内の商品数: 0
商品追加後: 1
商品削除後: 0

このように、カート内の商品数を管理するのに役立ちます。

ゲームのスコアを増やす

例えば、ゲームでスコアを増やす場面でも ++ を活用できます。


public class GameScore {
    public static void main(String[] args) {
        int score = 0;
        System.out.println("現在のスコア: " + score);

        score++; // 得点アップ
        System.out.println("スコア更新後: " + score);
    }
}

現在のスコア: 0
スコア更新後: 1

このように、ゲームの得点を増やす際にも、++ を使うことでシンプルに処理できます。

8. 練習問題:インクリメント・デクリメントを使ったプログラムを作ろう

8. 練習問題:インクリメント・デクリメントを使ったプログラムを作ろう
8. 練習問題:インクリメント・デクリメントを使ったプログラムを作ろう

最後に、インクリメント(++)とデクリメント(--)を使ったプログラムを実際に書いてみましょう。

問題1: ボタンのクリック回数を数える

ボタンを 3 回押したときのカウントを表示するプログラムを作成してください。

解答例


public class ClickCounter {
    public static void main(String[] args) {
        int clickCount = 0;
        System.out.println("現在のクリック数: " + clickCount);

        clickCount++; // 1回目のクリック
        System.out.println("クリック後のカウント: " + clickCount);

        clickCount++; // 2回目のクリック
        System.out.println("クリック後のカウント: " + clickCount);

        clickCount++; // 3回目のクリック
        System.out.println("クリック後のカウント: " + clickCount);
    }
}

現在のクリック数: 0
クリック後のカウント: 1
クリック後のカウント: 2
クリック後のカウント: 3

このプログラムでは、クリックのたびに ++ を使ってカウントを増やし、更新後の値を表示しています。

問題2: 残りの試行回数を減らす

試行回数が 3 回あるとき、1 回ずつ減らして表示するプログラムを作成してください。

解答例


public class Countdown {
    public static void main(String[] args) {
        int remainingTries = 3;
        System.out.println("残りの試行回数: " + remainingTries);

        remainingTries--; // 1回目の試行
        System.out.println("試行後の残り回数: " + remainingTries);

        remainingTries--; // 2回目の試行
        System.out.println("試行後の残り回数: " + remainingTries);

        remainingTries--; // 3回目の試行
        System.out.println("試行後の残り回数: " + remainingTries);
    }
}

残りの試行回数: 3
試行後の残り回数: 2
試行後の残り回数: 1
試行後の残り回数: 0

このプログラムでは、試行のたびに -- を使って回数を減らし、残りの試行回数を表示しています。

問題3: 商品の追加・削除

ショッピングカートに商品を追加したり削除したりできるプログラムを作成してください。

解答例


public class ShoppingCart {
    public static void main(String[] args) {
        int cartItems = 0;
        System.out.println("カート内の商品数: " + cartItems);

        cartItems++; // 商品を追加
        System.out.println("商品追加後: " + cartItems);

        cartItems++; // 商品を追加
        System.out.println("商品追加後: " + cartItems);

        cartItems--; // 商品を削除
        System.out.println("商品削除後: " + cartItems);
    }
}

カート内の商品数: 0
商品追加後: 1
商品追加後: 2
商品削除後: 1

このプログラムでは、++ で商品を追加し、-- で商品を削除しています。

以上の練習問題を解くことで、インクリメント(++)とデクリメント(--)の使い方をしっかり理解できます。

Javaの演算子の一覧へ
新着記事
Javaのインクリメント・デクリメント演算子
Javaのインクリメント・デクリメント演算子を完全解説!初心者でもわかる使い方と注意点
Flutterの環境変数設定とパスの通し方をやさしく解説
Flutterの環境変数設定とパスの通し方をやさしく解説!初心者向け完全ガイド
【AWS】S3とCloudFrontの連携方法!キャッシュ制御とURLの使い方
【AWS】S3とCloudFrontの連携方法を完全解説!キャッシュ制御とURLの使い方もバッチリ
Flutterの開発環境構築(Windows/Mac/Linux)完全ガイド
Flutterの開発環境構築(Windows/Mac/Linux)完全ガイド!初心者でも安心セットアップ
人気記事
インスタンスタイプの料金比較と最適な選び方(最新2025年版)
AWSのインスタンスタイプの料金比較と最適な選び方【2025年最新版】
【AWS】VPCの料金体系まとめ!無料枠・通信費・各種サービスごとの料金を徹底解説
【AWS】VPCの料金体系まとめ!無料枠・通信費・各種サービスごとの料金を徹底解説
Java のインターフェースとは?普通のクラスとの違いを学ぼう
Javaのインターフェースとは?普通のクラスとの違いを学ぼう【初心者向け解説】
【AWS】VPCエンドポイントとは?種類・使い方・S3連携まで完全解説
【AWS】VPCエンドポイントとは?種類・使い方・S3連携まで完全解説