EC2インスタンスタイプ完全ガイド!違い・用途・選び方まで詳しく解説
生徒
「AWSのEC2を使おうと思うんですが、インスタンスタイプって何種類もあってよくわかりません…」
先生
「EC2インスタンスタイプは、用途に合わせた構成が選べるように分類されているんです。CPU、メモリ、ネットワーク性能などに違いがありますよ。」
生徒
「初心者だと、どれを選べばいいかわからなくなりそうです…」
先生
「それでは、EC2のインスタンスタイプの種類や違い、選び方について詳しく見ていきましょう!」
1. EC2インスタンスタイプとは?
AWS EC2(Elastic Compute Cloud)では、仮想サーバーの性能を定義する「インスタンスタイプ」を選択することで、 ユーザーの用途に応じた最適なスペックを持つ仮想マシンを起動できます。
インスタンスタイプは、大きく分けて次のようなカテゴリに分類されます。
- 汎用(General Purpose)
- コンピューティング最適化(Compute Optimized)
- メモリ最適化(Memory Optimized)
- ストレージ最適化(Storage Optimized)
- アクセラレーテッドコンピューティング(Accelerated Computing)
それぞれのカテゴリには、さらにt3、t4g、c6g、r5、i3などのサブタイプ(ファミリー)があり、 必要なパフォーマンスやコストのバランスに応じて選べます。
2. 汎用インスタンスタイプ(t3・t4g など)
汎用インスタンスは、バランスの良いCPU、メモリ、ネットワーク性能を持っており、 多くのユースケースに対応可能です。初心者や検証用途、小規模なWebサイトには最適です。
- t3.micro / t4g.micro:無料利用枠対象、低コスト、学習・開発向け
- t3.small / t3.medium:より高い性能が必要なときに拡張可能
t3はIntel/AMDベース、t4gはGraviton2(ARM)で構成されており、コスト効率に優れた選択肢です。
3. コンピューティング最適化(c6g・c7g など)
コンピューティング最適化インスタンスは、高いCPU性能を求める処理に向いています。 Webサーバー、ゲームサーバー、動画処理など、CPU集約型のタスクに最適です。
- c6g:Graviton2プロセッサ、パフォーマンスとコストのバランス良好
- c7g:次世代のGraviton3、より高い処理能力
JavaやNode.jsなどの高速レスポンスが求められるWebアプリケーションにも適しています。
4. メモリ最適化(r5・r6g・x2idn など)
メモリ最適化インスタンスは、大容量メモリを必要とするデータベースやインメモリキャッシュ、 ビッグデータ処理に向いています。
- r5 / r6g:高メモリ構成、PostgreSQL・MySQL向き
- x2idn:超大容量メモリ、SAPや機械学習など
高メモリ性能を必要とする業務システムでの利用が多く、安定稼働と高スループットが求められる環境に最適です。
5. ストレージ最適化(i3・i4i など)
ストレージ最適化インスタンスは、非常に高速なローカルNVMeストレージを備えており、 データベース、NoSQL、ビッグデータ解析、ログ処理などに適しています。
- i3:低レイテンシのインスタンスストレージ
- i4i:高性能なEBS最適化、インメモリ処理にも対応
高いIOPSやスループットが求められる場面でパフォーマンスを発揮します。
6. アクセラレーテッドコンピューティング(p4・inf1 など)
アクセラレーテッドコンピューティングインスタンスは、GPUや推論用プロセッサを搭載しており、 機械学習、ディープラーニング、科学技術計算、3Dレンダリングなどに使用されます。
- p4:NVIDIA GPU搭載、AIトレーニング向け
- inf1:AWS Inferentia搭載、推論処理特化
高度な演算処理を必要とするプロジェクトや研究用途に適しています。
7. インスタンスタイプの選び方
インスタンスタイプを選ぶ際は、用途・予算・性能要件を明確にすることが重要です。
- 初学者・軽量アプリ:t3.micro / t4g.micro(無料枠対象)
- 高負荷なWeb処理:c6g / c7g
- DBサーバーやBI系:r5 / r6g
- データ高速読み書き:i3 / i4i
- AI・機械学習:p4 / inf1
また、必要に応じてスケールアップ・スケールダウンができる点もEC2の魅力です。 最初は小さなインスタンスで始めて、成長に合わせてサイズを変更するのがおすすめです。
8. まとめ
今回は、AWS EC2のインスタンスタイプについて、初心者の方でも理解しやすいように、種類ごとの特徴や用途、選び方まで詳しく解説しました。EC2インスタンスの選定は、クラウド活用の第一歩です。用途に合わないインスタンスタイプを選んでしまうと、費用がかさむだけでなく、パフォーマンス不足やリソースの無駄遣いにつながります。
汎用インスタンス(t3、t4g)は多くのユースケースに適しており、特に初心者や学習用途には最適です。コンピューティング最適化(c6gなど)は高CPU処理に、メモリ最適化(r5など)はデータベースやBI分析などメモリ重視の処理に使えます。また、ストレージ最適化やGPU搭載インスタンスは、高速なIOや機械学習用途など、専門的な分野において活躍します。
初心者のうちは、無料利用枠対象のt3.microやt4g.microから始めて、プロジェクトの成長に応じてスケーリングしていくのがおすすめです。クラウドのメリットは柔軟性と拡張性にあります。必要になったときに、上位のインスタンスへ切り替えることで、最適なパフォーマンスとコストを両立できます。
以下は、t3.microを使ってApache Webサーバーを構築する例です。
# Amazon Linux 2 環境に Apache をインストール
sudo yum update -y
sudo yum install -y httpd
sudo systemctl start httpd
sudo systemctl enable httpd
EC2インスタンスタイプに関する知識は、AWSの他のサービスと連携させて活用する上でも非常に重要です。EC2は、S3やRDS、Lambdaなどと組み合わせて、より実践的で高度なクラウドアーキテクチャを実現する基盤となります。
今後は、インスタンスのスペック表を比較しながら、価格や性能を見極めるスキルも身につけていきましょう。AWS公式の料金表やインスタンス比較ページも活用するとよいです。
生徒
「EC2インスタンスタイプって、こんなにたくさんの種類があるんですね。自分の目的に合ったタイプを選ぶのが大事なんだと分かりました!」
先生
「その通りです。最初はt3.microやt4g.microなどから始めて、徐々に適したタイプに切り替えるのがクラウド活用の基本です。」
生徒
「今度は、自分のアプリに合ったインスタンスを選んで実際に立ててみたいです!」
先生
「ぜひ試してみてください。経験しながら覚えていくと、EC2の理解もどんどん深まりますよ。」