AWS EC2とS3の違いを初心者向けに徹底解説!使い分けと連携方法もわかりやすく紹介
生徒
「AWSのEC2とS3って何が違うんですか?使い分けがよく分からなくて…」
先生
「EC2は仮想サーバー、S3はファイル保存用のストレージですね。それぞれの役割や特徴、連携方法まで詳しく見ていきましょう。」
1. AWS EC2とは?
EC2(Elastic Compute Cloud)は、AWSで提供されている仮想サーバーです。LinuxやWindowsのOSを選んで、Webサーバーやアプリケーションサーバー、データベースなどを構築できます。
EC2インスタンスは常に起動しておくことができ、CPUやメモリなどのスペックも自由に選択可能です。スケーラブルで柔軟性があり、開発・検証・本番環境のサーバーとして幅広く利用されています。
2. AWS S3とは?
S3(Simple Storage Service)は、オブジェクトストレージと呼ばれるファイル保存サービスです。画像・動画・ドキュメント・バックアップファイルなどを保存でき、Web経由でアクセス可能です。
特徴としては「容量無制限」「耐久性が高い(99.999999999%)」「料金は使った分だけ」という点が挙げられます。CDNと連携した高速配信も可能で、Webサイトの静的ファイル保存にもよく使われます。
3. EC2とS3の違いを表で比較
初心者にわかりやすいように、EC2とS3の主な違いを表形式でまとめます:
+------------------+--------------------------+-----------------------------+
| 項目 | EC2(Elastic Compute) | S3(Simple Storage) |
+------------------+--------------------------+-----------------------------+
| 役割 | 仮想サーバー | ファイルストレージ |
| 主な用途 | アプリ/DB/Webサーバー | データ保存/静的配信 |
| 常時起動 | 必要(コスト発生) | 不要 |
| 課金単位 | 時間または秒単位 | 保存容量・転送量単位 |
| アクセス手段 | SSH/RDP/Web | HTTP/HTTPS/API |
| 高可用性 | 自分で設計が必要 | 自動で冗長化される |
+------------------+--------------------------+-----------------------------+
4. どんなときにEC2とS3を使い分ける?
EC2を使うべきケース:
・Webアプリケーションをホストしたい場合
・サーバー上で定期的なバッチ処理やバックグラウンド処理を行いたい場合
・RDS(データベース)を使わず、独自にMySQLやPostgreSQLをインストールしたい場合
S3を使うべきケース:
・画像・PDF・動画ファイルなどの大量保存が必要な場合
・Webサイトの静的ページ(HTML/CSS/JS)をホスティングしたい場合
・ログファイルやバックアップデータのアーカイブ保管
5. EC2とS3の連携方法
EC2とS3は連携させることでさらに便利になります。たとえば、EC2内のプログラムからS3にファイルをアップロード・ダウンロードできます。
そのためには、EC2インスタンスにIAMロールを付与し、S3アクセス権限を持たせます。また、AWS CLIやSDK(Java・Pythonなど)を使えば簡単に連携できます。
# EC2内でS3バケットにファイルをアップロードする例
aws s3 cp /home/ec2-user/sample.txt s3://my-s3-bucket/
IAMロールの設定はセキュリティ面でも重要です。アクセスキーをコードに直接書かずに安全にS3へアクセスできるようになります。
6. よくある質問と注意点
Q. EC2の中にS3をインストールして使うんですか?
いいえ、S3は独立したAWSのサービスであり、EC2とは別物です。EC2の中にインストールするのではなく、APIやCLIでアクセスする外部ストレージと考えてください。
Q. EC2のストレージとS3は何が違うの?
EC2のストレージ(EBSやインスタンスストア)は仮想サーバーに直結しています。一方、S3はどのEC2インスタンスからでもアクセス可能な分散ストレージです。耐久性・可用性に優れ、障害時も安心です。
Q. EC2とS3のどちらが安いの?
基本的に保存だけでいいならS3の方が圧倒的に安いです。EC2はインスタンスが起動しているだけで料金が発生するため、使い方によっては高コストになる可能性があります。
7. まとめ
この記事では、AWS EC2とS3の違いを初心者向けに徹底解説しました。EC2(Elastic Compute Cloud)は仮想サーバーとして、アプリケーションの実行やWebサーバーとして使われ、一方S3(Simple Storage Service)はファイルやオブジェクトの保存に特化したストレージサービスです。
両者は役割が異なりますが、連携させることでAWS環境をより強力に構築できます。EC2で生成したログファイルをS3に保存したり、S3上の画像をWebアプリで読み込んだりといった活用が代表的です。AWSを使いこなすには、EC2とS3を状況に応じて適切に使い分け、組み合わせるスキルが重要です。
ここで改めて、EC2とS3の使い分け方や連携のイメージをまとめておきましょう。
- EC2:仮想サーバー。サーバー処理やWebアプリの実行、バッチ処理に最適。
- S3:ファイル保存用。ログ・画像・動画などの保存、静的Webサイトにも利用可。
- EC2の中からS3にアクセスするにはIAMロールを使う。
- CLIを使えば、S3に簡単にファイルアップロードできる。
たとえば、次のようなAWS CLIコマンドで、S3にファイルをアップロードできます:
# S3へのアップロードコマンド(EC2内で実行)
aws s3 cp /var/log/nginx/access.log s3://my-logs-bucket/nginx/access.log
このように、EC2とS3の連携によって、アプリケーションのデータ管理・保存・バックアップまで一貫してAWS上で完結できます。特にaws s3 cpやaws s3 syncなどのCLIコマンドは、シェルスクリプトや自動化にも向いており、運用の効率化にもつながります。
初心者のうちは、EC2とS3のサービスが別物であること、役割が明確に異なることを意識しておくことが重要です。EC2は常時起動にコストがかかる点、S3は保存容量に応じた課金になる点など、料金体系も使い方も異なります。
今後は、CloudFrontとS3の連携、LambdaでS3イベントをトリガーとした処理、EC2とS3のファイル同期など、より高度な連携にも挑戦していくことで、より実践的なAWS活用ができるようになります。
生徒
「EC2とS3って似たようなものかと思ってたけど、全然役割が違うんですね!」
先生
「そうですね。EC2は処理をする場所、S3は保存する場所と覚えると分かりやすいです。」
生徒
「ファイルの保存にはS3、アプリを動かすにはEC2って使い分ければいいんですね。」
先生
「そのとおり。そして、連携することでデータをS3にバックアップしたり、配信したりもできます。」
生徒
「AWS CLIでファイルをアップロードするコマンドも覚えておきます。便利そう!」
先生
「今後はCloudFrontやLambdaなど、ほかのAWSサービスとの組み合わせにもチャレンジしてみましょう。」