EC2で使えるOS・ディストリビューション一覧と選び方【Ubuntu/RHEL/CentOSなど】
生徒
「AWS EC2でインスタンスを立ち上げるときに、LinuxやWindowsを選べますけど、どれを選べばいいんですか?」
先生
「EC2で使えるOSは色々ありますよ。Ubuntu、Amazon Linux、Red Hat、CentOS、Windows Serverなど、用途に応じて選ぶのがポイントです。」
生徒
「なるほど、選び方がよく分からなくて。特徴とか違いを教えてもらえますか?」
先生
「もちろんです!よく使われる代表的なOSディストリビューションと、それぞれの選び方を紹介していきましょう。」
1. EC2で使えるOSとは?LinuxとWindowsの違い
AWS EC2では、サーバーを起動する際にOS(オペレーティングシステム)を選択する必要があります。大きく分けると、Linux系OSとWindows系OSの2種類があります。
- Linux系:無料または安価で利用でき、軽量かつ柔軟性が高い。サーバー用途で人気。
- Windows系:GUI付きで操作しやすく、.NETなどのWindowsアプリに適している。
用途やスキル、既存システムとの互換性を考慮して選ぶとよいでしょう。
2. Amazon Linux(公式ディストリビューション)
Amazon Linuxは、AWSが独自に開発・提供しているLinuxディストリビューションです。
- EC2との互換性が高く、パフォーマンスに最適化されている
- セキュリティアップデートが自動で提供される
- 軽量かつ高速で、起動が早い
- 無料で利用可能
特にこだわりがない場合は、Amazon Linuxを選べば無難です。
3. Ubuntu(ユーザー数の多い人気Linux)
Ubuntuは、世界的に広く使われているDebian系Linuxディストリビューションです。
- 初心者にやさしく、ドキュメントやネット情報が豊富
- パッケージ管理が簡単(APTによるインストール)
- デスクトップでもサーバーでも人気が高い
- LTS(長期サポート)バージョンが安定していて使いやすい
開発環境や学習用途にもおすすめのOSです。
4. Red Hat Enterprise Linux(RHEL)
Red Hat Enterprise Linuxは、エンタープライズ向けに商用サポートが充実したディストリビューションです。
- 商用利用に強く、長期サポートがある
- セキュリティや可用性が重視された設計
- 企業の基幹システムに採用されるケースが多い
- 有償ライセンスが必要(AWSでは一部込みプランあり)
ミッションクリティカルな業務システムではRHELが選ばれることが多いです。
5. CentOS(RHEL互換の無料Linux)
CentOSは、RHELと互換性のある無料のディストリビューションとして人気を集めていました。
- RHELベースの安定した動作
- 商用サポートはないが、低コストで利用できる
- CentOS 7までは長期サポート、CentOS Streamへ移行中
現在はCentOS Streamという開発モデルに移行しており、今後はRHEL互換ディストリビューションとしてRocky LinuxやAlmaLinuxの活用が進んでいます。
6. Debian(安定性重視のディストリビューション)
Debianは、安定性と保守性に定評のあるLinuxディストリビューションです。
- サーバー用途に強く、堅牢な設計
- 商用サポートはないが、多くの派生ディストリの元になっている
- ソフトウェアの安定バージョンが提供される
長期稼働するサーバーや、トラブルの少ない環境を重視する場合に向いています。
7. Windows Server(GUI操作に慣れた人向け)
Linuxが多い中、Windows ServerもEC2で利用可能です。
- GUI操作が中心で、Windowsユーザーにとって扱いやすい
- .NETアプリケーションやIISサーバーに対応
- 有償ライセンス(料金に含まれる)
Active DirectoryやWindowsアプリの検証・運用などに適しています。
8. ディストリビューションの選び方まとめ
どのOSを選ぶべきかは、用途やスキル、コスト、サポートの有無で決めるのがポイントです。
| OS名 | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| Amazon Linux | AWS最適化、無料 | AWS初心者、汎用 |
| Ubuntu | 使いやすく情報が豊富 | 開発・学習環境 |
| RHEL | 商用サポート、安定 | 業務システム |
| CentOS | 無料、RHEL互換 | 個人開発・中小企業 |
| Debian | 堅牢・安定 | 長期運用サーバー |
| Windows Server | GUI、Windows専用 | Windowsアプリ・AD |
9.まとめ
AWS EC2で利用できるOSやディストリビューションの選択肢は非常に豊富であり、それぞれの特徴を理解することが、安定したシステム運用やコストパフォーマンスの向上につながります。Amazon LinuxはAWSとの相性が良く、無料で軽量なため、初心者にも最適です。Ubuntuは利用者が多く情報も豊富で、開発用途や学習用に非常に適しています。RHELやCentOSは企業向けの堅牢な運用に向いており、Debianは安定性重視のサーバー運用に強みを持ちます。そして、Windows ServerはGUI操作がしやすく、Windows依存のアプリケーション環境に適しています。
それぞれのOSを選ぶ際には、自分のスキルセット、予算、アプリケーション要件、セキュリティポリシーなどを総合的に判断しましょう。たとえば、料金を抑えたい場合はAmazon LinuxやUbuntu、商用サポートが必要ならRHEL、GUIに慣れているならWindows Serverが向いています。OSの違いはセキュリティパッチの適用方法や、使用できるパッケージマネージャ(APT、YUM、Zypperなど)にも影響するため、長期的な運用を見据えて選定することが重要です。
実際にEC2でOSを選んで起動する際は、AMI(Amazon Machine Image)を指定することになります。以下はUbuntu 20.04のAMIを指定してEC2インスタンスを起動するAWS CLIコマンドの例です。
aws ec2 run-instances \
--image-id ami-0abcdef1234567890 \
--count 1 \
--instance-type t2.micro \
--key-name MyKeyPair \
--security-groups my-sg
このように、OS選びはインスタンスの設計方針や運用方法に直結するため、単なる好みではなく、実用性や要件に基づいて選ぶことがベストです。AWS公式のAWS Marketplaceでは、さまざまなOSのAMIが提供されており、GUIからも簡単に選択可能です。
今後はCentOSの代替としてRocky LinuxやAlmaLinuxがより一般的になっていくことも予想されるため、最新のサーバー事情にアンテナを張っておくとよいでしょう。AWSのアップデートや各OSのサポートポリシー変更にも注意を払いつつ、柔軟に選択していきましょう。
生徒
「Amazon LinuxとUbuntuってどっちを使うか迷いますね……。どちらも人気があるみたいですし。」
先生
「迷うのは当然です。それぞれの特徴を把握して、プロジェクトの目的や自分のスキルに合ったOSを選ぶといいですよ。最初はAmazon Linuxを使って、慣れてきたらUbuntuなども試してみるのが良い方法です。」
生徒
「RHELは有償っていうのがちょっとネックだけど、業務用なら安心感がありそうですね。あと、Windows Serverも使えるのは意外でした。」
先生
「そうですね。Windowsアプリを使いたい人にとっては重要な選択肢になります。AWSはLinuxだけじゃなく、Windowsにも対応してるので幅広い運用ができますよ。」
生徒
「これで今後のインスタンス作成時に、どのOSを選べばいいかイメージがつきました!」