EC2の料金を節約するベストプラクティス!課金の仕組みとコスト削減の方法を徹底解説
生徒
「EC2って便利ですけど、使い続けると月額の料金が高くなってしまって困っています……。節約する方法ってありますか?」
先生
「あるよ。EC2の料金は使い方次第で大きく変わるから、課金の仕組みと節約のポイントを知っておくとかなりコストを抑えられるよ。」
生徒
「なるほど!どうやって見直せばいいのか教えてください!」
先生
「それじゃあ、EC2の課金ルールと、節約につながるベストプラクティスをひとつずつ見ていこう!」
1. EC2の料金体系を理解しよう
AWS EC2(Elastic Compute Cloud)の料金は「使った分だけ支払う従量課金制」が基本です。ただし、料金の内訳にはいくつかの要素があり、それぞれの構成を理解しておくことが節約の第一歩になります。
- インスタンスタイプ:t3.micro、m5.largeなど。性能が高いほど料金も高くなります。
- 利用時間:1秒単位で課金(Linux系)、Windowsは1時間単位のケースも。
- ストレージ(EBS):EC2にアタッチされたディスクも別料金。
- データ転送量:インターネットに出ていくデータは従量課金。
- Elastic IP:未アタッチ状態で課金される場合あり。
特に注意すべきは、停止してもEBS料金が発生するという点です。EC2本体の料金は止まりますが、ディスク代はかかり続けるので、不要なボリュームは削除しましょう。
2. EC2のコスト削減に役立つ料金プラン
AWSでは、EC2の料金を節約するためにいくつかの購入オプションを提供しています。用途に応じて使い分けましょう。
- オンデマンドインスタンス:短期間の利用向け。最も柔軟だが料金は割高。
- リザーブドインスタンス:1年または3年の長期契約で、最大72%割引。
- Savings Plans:一定の利用額をコミットすることで、最大66%割引。
- スポットインスタンス:余剰リソースを割安で利用。最大90%割引だが停止リスクあり。
安定したサービス運用にはリザーブドインスタンスやSavings Plans、実験環境やバッチ処理にはスポットインスタンスを使うと効果的です。
3. 不要なEC2インスタンス・EBSの見直し
EC2を長く使っていると、開発中に作った古いインスタンスや使っていないEBSボリュームがそのまま残っていることがあります。これらは知らぬ間に料金を発生させる原因になります。
以下を定期的にチェックしましょう。
- 使用していないEC2インスタンスが起動したままになっていないか
- 停止中のインスタンスに不要なEBSが残っていないか
- Elastic IPが未使用のまま確保されていないか
不要なリソースは削除またはスナップショット保存してから解放するのが基本です。
4. Auto ScalingとCloudWatchで自動化してコスト最適化
アクセスが不規則なサービスでは、Auto Scalingを使ってインスタンスの数を自動的に増減させることが節約につながります。
さらに、Amazon CloudWatchと連携してCPU使用率やネットワークトラフィックを監視すれば、トリガー条件で自動スケーリングを実行できます。
例えば、CPU使用率が70%を超えたらインスタンスを追加し、30%未満になったら削減するなどのポリシーを設定できます。
以下はCloudWatchのアラーム設定の例です。
aws cloudwatch put-metric-alarm \
--alarm-name "HighCPUAlarm" \
--metric-name CPUUtilization \
--namespace AWS/EC2 \
--statistic Average \
--period 300 \
--threshold 70 \
--comparison-operator GreaterThanThreshold \
--dimensions Name=InstanceId,Value=i-1234567890abcdef0 \
--evaluation-periods 2 \
--alarm-actions arn:aws:sns:us-east-1:123456789012:NotifyMe \
--unit Percent
5. スケジュールを使って自動停止・起動
常に使わない開発用インスタンスなどは、AWS Instance SchedulerやEventBridge(旧CloudWatch Events)でスケジュール起動・停止するのが有効です。
たとえば、平日9:00〜18:00だけ動かす設定をすれば、不要な時間のコストを大幅にカットできます。
定時停止のLambdaスクリプト例:
import boto3
ec2 = boto3.client('ec2')
instances = ['i-0123456789abcdef0']
def lambda_handler(event, context):
ec2.stop_instances(InstanceIds=instances)
print('Stopped EC2 instances:', instances)
6. AWS Cost Explorerで料金を可視化
AWSには、月々の利用料金を視覚的に確認できるCost Explorerがあります。サービスごとのコストや日ごとの変化、タグ別での費用集計も可能です。
Cost Explorerを使えば、どのEC2が最もコストを消費しているか、不要なリソースはどれかをすぐに発見できます。
コストを可視化することで、節約ポイントを明確にし、改善につなげやすくなります。
7.まとめ
EC2の料金を節約するためには、AWSの課金の仕組みを正しく理解し、自分の利用状況に合った料金プランの選択と無駄なリソースの見直し、さらには自動化による効率化が重要です。特に、オンデマンド、リザーブドインスタンス、Savings Plans、スポットインスタンスといった選択肢を理解することで、大きくコスト削減が可能になります。
また、EBSボリュームやElastic IPのように、EC2インスタンス本体以外の料金にも注意が必要です。使用していないリソースを残しておくと、知らぬ間に課金され続けるため、定期的な棚卸しが欠かせません。
アクセス量の変動が大きいアプリケーションでは、Auto ScalingとCloudWatchによる自動スケーリング設定が有効です。これにより、必要なときにだけリソースを増やし、余計な時間帯にはコストを抑えることができます。たとえば、次のようにCPU使用率が70%以上になった場合にアラームを設定できます。
aws cloudwatch put-metric-alarm \
--alarm-name "CPUHigh" \
--metric-name CPUUtilization \
--namespace AWS/EC2 \
--statistic Average \
--period 300 \
--threshold 70 \
--comparison-operator GreaterThanThreshold \
--dimensions Name=InstanceId,Value=i-0abcd1234efgh5678 \
--evaluation-periods 1 \
--alarm-actions arn:aws:sns:us-east-1:123456789012:NotifyTopic \
--unit Percent
開発環境など決まった時間にしか使わないインスタンスには、LambdaやEventBridgeを活用したスケジュール起動・停止が効果的です。たとえば、夜間に不要なインスタンスを自動で停止するには以下のようなスクリプトを使えます。
import boto3
def lambda_handler(event, context):
ec2 = boto3.client('ec2')
ec2.stop_instances(InstanceIds=['i-0123456789abcdef0'])
print("Instance stopped")
さらに、AWS Cost Explorerを使えば、サービスごとのコスト推移や、タグでのグルーピングによるプロジェクト別の支出管理も可能です。コストの見える化を進めることで、どこを節約すべきか明確になります。
AWS EC2は柔軟でパワフルなサービスですが、油断するとコストが膨らみやすいため、料金最適化のベストプラクティスを継続的に意識することが大切です。
生徒
「EC2の課金って、インスタンスだけじゃなくてEBSとかElastic IPとかも料金がかかるんですね……全然気づいてませんでした。」
先生
「そうなんだ。だからこそ、定期的にリソースを見直すことがとても大事だよ。」
生徒
「スポットインスタンスやSavings Plansの使い分けとか、CloudWatchでスケールアウトの自動化とか、やれることいっぱいあるんですね!」
先生
「うん。節約のポイントは“無駄を減らす”と“必要なときだけ使う”の2つに集約されるんだ。今日の学びを実際に活用してみよう!」