カテゴリ: AWS VPC 更新日: 2025/11/24

【AWS】VPCのDNS設定・名前解決の仕組みとは?Route53との連携も解説

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【AWS】VPCのDNS設定・名前解決の仕組みとは?Route53との連携も解説

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「AWSのVPCって名前解決はどうやって行われているんですか?DNS設定が難しくて…」

先生

「VPCのDNS設定は少し複雑に見えますが、基本を押さえればわかりやすいですよ。VPC内のリソースが名前で通信できる仕組みが大事なんです。」

生徒

「具体的にどんなDNS設定があるのか、Route53との関係も教えてください。」

先生

「それでは、VPCのDNS設定と名前解決の仕組み、さらにRoute53を使ったドメイン管理について順に説明しますね。」

1. AWS VPCとは何か?

1. AWS VPCとは何か?
1. AWS VPCとは何か?

AWSのVPC(Virtual Private Cloud)は、クラウド上に独自の仮想ネットワークを作るサービスです。VPCを使うと、インターネットから隔離されたプライベートなネットワーク空間を作成でき、そこにEC2インスタンスやRDSなどのリソースを配置します。

VPC内ではIPアドレスで通信が行われますが、IPアドレスは覚えにくいため、DNS(ドメインネームシステム)による名前解決が重要です。

2. VPC内のDNS設定の基本

2. VPC内のDNS設定の基本
2. VPC内のDNS設定の基本

VPCにはデフォルトでDNS関連の設定があります。主なものは以下の2つです。

  • enableDnsSupport:VPCでDNSのサポートを有効にするかどうかの設定。
  • enableDnsHostnames:VPC内のインスタンスにパブリックDNS名を割り当てるかどうかの設定。

これらの設定が有効だと、AWSは自動的にVPC内でDNSサーバーを提供し、インスタンスのプライベートIPに対応するプライベートDNS名を解決できるようになります。

3. VPC内の名前解決の仕組み

3. VPC内の名前解決の仕組み
3. VPC内の名前解決の仕組み

VPC内で名前解決はAWSの提供するDNSサーバー(通常、VPCのネットワークレンジの「.2」のIPアドレス)が担当します。例えば、EC2インスタンスのプライベートIPアドレスに対応したホスト名を自動生成し、内部通信に使えます。

また、インスタンスのプライベートDNS名は、以下のような形式です。


ip-10-0-0-123.ec2.internal

この名前で他のインスタンスから呼び出せるため、IPアドレスを直接使わなくても通信が可能です。

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4. Route53との連携で名前解決をさらに便利にする方法

4. Route53との連携で名前解決をさらに便利にする方法
4. Route53との連携で名前解決をさらに便利にする方法

AWSのRoute53はDNS管理サービスで、VPCの名前解決だけでなく、カスタムドメイン名の管理やパブリック・プライベートDNSゾーンの設定に使えます。

Route53のプライベートホストゾーンをVPCに関連付けると、そのVPC内で指定したドメイン名を使った名前解決が可能になります。たとえば、社内用の独自ドメイン「internal.example.com」を作り、そのサブドメインをVPC内で解決することができます。

これにより、VPC内のリソースにわかりやすい名前を付けてアクセスできるようになるので、運用が楽になります。

5. VPCのDNS設定を確認・変更する方法

5. VPCのDNS設定を確認・変更する方法
5. VPCのDNS設定を確認・変更する方法

AWSマネジメントコンソールやAWS CLIを使ってVPCのDNS設定を確認したり変更したりできます。特に以下の2つの設定を確認しましょう。

  • enableDnsSupporttrue になっているか
  • enableDnsHostnamestrue になっているか

CLIで確認する例は以下の通りです。


aws ec2 describe-vpcs --vpc-ids vpc-xxxxxxxx
    

出力結果の中にそれぞれのフラグが表示されます。

6. Route53のプライベートホストゾーン作成とVPCへの関連付け

6. Route53のプライベートホストゾーン作成とVPCへの関連付け
6. Route53のプライベートホストゾーン作成とVPCへの関連付け

Route53でプライベートホストゾーンを作成する手順は次の通りです。

  1. Route53のコンソールで「ホストゾーンの作成」を選ぶ
  2. ドメイン名を入力し、タイプで「プライベートホストゾーン」を選択
  3. 対象のVPCを指定して関連付ける

こうすることで、指定したドメイン名のDNS解決がVPC内で有効になります。独自の名前解決ルールを作りたいときに便利です。

7. VPC DNSのよくある質問

7. VPC DNSのよくある質問
7. VPC DNSのよくある質問

Q1: VPC内のインスタンス同士はIPアドレス以外にどうやって通信するの?
A: VPCのDNSサーバーがプライベートDNS名を解決するので、IPアドレスの代わりにDNS名を使って通信できます。

Q2: Route53のプライベートホストゾーンは何に使うの?
A: VPC内で独自ドメインの名前解決を可能にし、わかりやすい名前でリソース管理ができます。

Q3: enableDnsHostnamesをfalseにするとどうなる?
A: インスタンスにパブリックDNS名が割り当てられず、名前解決が制限されます。VPC内通信にも影響することがあります。

8. 知っておきたいポイント

8. 知っておきたいポイント
8. 知っておきたいポイント

VPCのDNS設定はAWSネットワークを使う上でとても重要です。正しく設定しておくことで、内部通信やサービス間連携がスムーズになります。Route53を使ったDNS管理で、さらに利便性と管理性が高まるため、AWSのDNS周りは積極的に理解を深めましょう。

実際の設定はAWSコンソールやCLIで簡単に行えますので、慣れておくことをおすすめします。

まとめ

まとめ
まとめ

VPCのDNS設定と名前解決の全体像をふりかえろう

ここまで、AWSのVPCにおけるDNS設定の基本、名前解決の仕組み、そしてRoute53との連携によるドメイン管理の強化など、クラウドネットワークに欠かせない知識を体系的に整理してきました。VPCは仮想的に構築されたネットワーク空間であり、その内部でスムーズに通信を行うためには、DNSの役割を正しく理解することがとても重要です。とくに、複数のEC2インスタンスが相互に通信するような環境では、単純なIPアドレスの列よりも、人間が読みやすいDNS名を使って管理するほうが、運用の効率やミス防止の観点からも大きなメリットがあります。

VPCのDNS設定には、enableDnsSupportやenableDnsHostnamesといった基本的なフラグがあり、これらを正しく有効化することで、AWSが提供する内部DNSサーバーによる名前解決が可能になります。プライベートIPアドレスに自動で対応したDNS名が生成され、インスタンス間の通信が容易になる仕組みは、初めて触れると驚く人も多いですが、AWSネットワークの基盤として非常に重要な設計になっています。

また、Route53との連携によってVPC内で使えるプライベートホストゾーンを作成し、独自ドメインでリソースを管理できる点も大きな特徴です。企業内ネットワークやサービス間連携では、ドメイン名に意味を持たせることで運用が格段に楽になります。たとえば内部用アプリケーションをinternal.example.comのような独自ドメインで管理すれば、IPアドレス変更時でもDNS側を更新するだけでスムーズに通信を継続できます。

さらに、AWS CLIを使えばVPCのDNS設定の確認や変更、Route53の設定操作も統一的に行えるため、インフラ管理の自動化にも役立ちます。以下に、VPCのDNS設定を確認するサンプルコマンドを再掲します。同じような形式で他のAWSサービスも扱えるため、AWS CLIに慣れておくと運用の幅は大きく広がります。


# VPCのDNS設定を確認する例
aws ec2 describe-vpcs --vpc-ids vpc-xxxxxxxx

実際の現場では、VPC内のDNS設定を誤っていると、アプリケーションが内部サービスへ接続できない、EC2同士が名前で通信できない、Route53プライベートゾーンが機能しないなどのトラブルにつながることがあります。今回の内容を理解しておけば、こうしたトラブルを未然に防ぎながら、より安定したAWSネットワーク構築に取り組めるようになります。とくにAWS初心者の場合、「DNS」という言葉だけで難しそうに感じるかもしれませんが、仕組みさえ理解すれば非常にシンプルです。

今回紹介した内容は、クラウドインフラの基礎の中でも特に重要な部分であり、EC2やRDS、Lambda、コンテナなど他のAWSサービスと組み合わせた設計を行う際にも自然と役立つ知識です。ネットワークの仕組みを理解するほど、システム全体の動きが見えやすくなり、障害発生時の原因特定や設計段階の最適化にもつながるため、ぜひ繰り返し復習しながら身につけてください。

サンプル設定:Route53プライベートゾーンの作成例

以下はRoute53でプライベートホストゾーンを作成し、VPCに関連付ける際の基本的な流れを示した例です。実際の操作はコンソールからクリックするだけですが、CLIを使うとコードとして残すことができ、インフラ構成管理にも役立ちます。


# Route53でプライベートホストゾーンを作成する例
aws route53 create-hosted-zone \
  --name internal.example.com \
  --vpc VPCRegion=ap-northeast-1,VPCId=vpc-xxxxxxx \
  --caller-reference 20240101-private-zone \
  --hosted-zone-config Comment="private zone",PrivateZone=true

このように、DNS設定とRoute53はAWSネットワーク設計の中心となる重要な機能であり、クラウド環境を扱ううえで避けて通れません。丁寧に理解しておくことで、設計の自由度も大きく向上します。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「VPCのDNS設定って難しそうに見えていたけど、仕組みが分かるとすごく整理されて理解しやすくなりました!」

先生

「DNSの考え方を押さえると、AWSネットワーク全体がとても分かりやすくなりますよ。特にVPCとRoute53の連携は実務でよく使う組み合わせです。」

生徒

「Route53のプライベートホストゾーンを使うと、内部用のドメイン管理がすごく便利になるんですね。複雑なネットワーク構成にも対応しやすそうです!」

先生

「その通りです。独自ドメインで内部リソースを管理すると、運用がスムーズになり、トラブル対応もしやすくなります。今回の理解が次のステップにつながるはずですよ。」

生徒

「ありがとうございます!これでVPCのDNS設定や名前解決の仕組みをしっかり説明できる自信がつきました!」

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