【AWS】S3無料枠の内容と超過時の料金を初心者向けにわかりやすく解説
生徒
「AWSのS3って無料で使えるって聞きましたけど、具体的にどれくらいまで無料なんですか?」
先生
「はい、AWSには無料利用枠があって、S3も一定の範囲までなら無料で使えます。ただし条件や期間がありますし、超えると料金が発生します。」
生徒
「条件とか超過料金ってややこしそうですね…。ちゃんと理解しておかないと怖いですね。」
先生
「そうですね。今回は初心者にもわかるように、S3の無料枠の内容と超過した場合の料金を具体例と一緒に解説します。」
1. AWS S3の無料利用枠とは?
AWSの無料利用枠(Free Tier)は、新規アカウント作成から12か月間、一定のAWSサービスを無料で使える制度です。Amazon S3も対象で、2025年現在の無料枠は以下のようになっています。
- 標準ストレージ(S3 Standard)での保存容量:5GBまで
- PUT、COPY、POST、LISTリクエスト:20,000回まで
- GETリクエスト:2,000回まで
- データ転送(インターネットへの送信):毎月15GBまで
この範囲内であれば、料金は発生しません。ただし、12か月を過ぎると自動的に通常料金が適用されます。
2. 無料枠の適用条件
無料枠を利用するには、AWSアカウントが新規作成から12か月以内である必要があります。また、無料枠はAWS全体での利用量に対して適用されるため、S3だけでなく他のサービスと組み合わせて使っている場合は注意が必要です。
さらに、無料枠は「S3 Standard」のストレージクラスのみに適用されます。S3 Glacierなど長期保存向けのストレージクラスは無料枠対象外です。
3. 無料枠を超えた場合の料金
無料枠を超えた場合は、S3の通常料金が適用されます。東京リージョン(ap-northeast-1)の料金例は以下の通りです。
- ストレージ料金:最初の50TBまで0.025 USD/GB(約3.7円/GB)
- PUT、COPY、POST、LISTリクエスト:0.005 USD/1,000回
- GETリクエスト:0.0004 USD/1,000回
- インターネットへのデータ転送:最初の10TBまで0.114 USD/GB(約17円/GB)
例えば、無料枠の5GBを超えて10GB保存した場合、追加の5GB分に対して料金が発生します。単価が小さいとはいえ、大量のファイルや転送があると月額が数百円〜数千円になることもあります。
4. 超過料金を避けるための工夫
初心者がS3で料金を抑えるためには、以下のポイントが有効です。
- 不要なオブジェクトは定期的に削除する
- アクセス頻度が低いデータはS3 Standard-IAやGlacierに移行(ただし無料枠外)
- CloudWatchやAWS Billingで使用量を監視する
- CLIの
aws s3 lsで定期的にバケットの中身を確認する
特にデータ転送量は見落とされがちで、大きな動画やバックアップをダウンロードするだけで一気に無料枠を超えることがあります。
5. 無料枠の賢い使い方
無料枠を有効活用するには、まず小規模なプロジェクトや学習用途に限定して使うのがおすすめです。例えば、静的Webサイトのホスティングや、少量のデータ共有にS3を使うと、ほぼ無料で運用可能です。
また、画像やテキストデータなど軽量なファイルに限定すれば、無料枠を長く活用できます。
まとめ
AWSのS3を安全かつ効果的に利用するためには、無料利用枠の仕組みや条件、そして超過時の料金体系を正しく理解しておくことがとても大切です。とくに、初心者がつまずきやすいのは「どこまで無料なのか」「いつから料金が発生するのか」「ストレージ容量以外にも料金がかかるのか」といった点です。S3には保存容量だけでなく、PUTリクエストやGETリクエスト、データ転送量にも無料枠が設定されています。そのすべてが上限を越えると通常料金に切り替わるため、日常的にファイルをアップロードしたり、ダウンロードしたりする人ほど注意が必要になります。 また、無料利用枠が適用されるのは標準ストレージであるS3 Standardのみであり、Glacierなどの別ストレージクラスは対象外という点も重要です。これを知らずにアーカイブ用途で使い続けてしまうと、思わぬ料金が発生する可能性もあります。とくに学習中のユーザーは、小さなテキストファイルや画像ファイルから始めて無料枠の範囲で運用し、その中でストレージクラスやデータ転送の特徴を理解していくと安心です。 さらに、S3は保存して終わりではなく、コスト管理の観点から「不要ファイルの削除」「アクセス頻度に応じたクラス選択」「AWS Billingでの使用量監視」「CLIによるバケット確認」などの習慣を持つことが良い結果につながります。とくにデータ転送量は見落とされやすく、大容量ファイルをダウンロードしただけで無料枠から大きく超えてしまうこともあります。だからこそ、S3の特性を理解し、利用状況を定期的にチェックすることが欠かせません。
サンプルプログラム(バケット内容確認の基本例)
aws s3 ls s3://example-bucket --recursive
このように、CLIを使って定期的にバケットの中身を確認することで、不要なファイルの整理や使用量の把握が容易になり、無料枠の有効活用にもつながります。S3はシンプルな操作で扱える反面、リクエスト数やデータ転送量が積み重なると料金が変動するため、学習段階から「どの操作が料金に影響するのか」を意識しておくとよいでしょう。静的Webサイトのホスティングや、軽量データを用いた検証作業など、無料枠を活用できるユースケースは多くあります。用途を工夫しながら使えば、クラウドストレージの便利さを実感しつつ、余計な費用をかけずに運用することができます。 今回学んだ知識をもとに、容量、リクエスト、転送量といった要素を意識しながらS3を扱うことで、より賢く効率的にクラウドストレージを活用できるようになります。無料枠を理解し、それを越えた場合の料金の仕組みを知ることによって、安心してプロジェクトにS3を導入し、用途に応じた最適な使い方を検討できるようになるでしょう。
生徒:「S3の無料枠って、保存容量だけじゃなくてリクエスト数や転送量も関係するなんて知りませんでした。こういうところで料金が発生するんですね。」
先生:「そこが重要なポイントです。特にデータ転送量は意識しないとすぐに上限に達することがあるので気をつけましょう。」
生徒:「無料枠の12か月が過ぎたら自動的に通常料金に変わるというのも覚えておきます。学習中は小さめのデータを使っていく方がよさそうですね。」
先生:「その通りです。まずは小さなプロジェクトでS3を試しながら、使用量のチェックや不要ファイルの削除などの基本操作に慣れておくとよいですよ。」
生徒:「CloudWatchやAWS Billingで監視できるのも便利ですね。気づかないうちに料金が増えてしまうのを防げそうです。」
先生:「まさにそれが大切です。しっかり把握しておけば安心してS3を使えるようになりますし、クラウド運用の知識としても大きく成長できますよ。」