カテゴリ: AWS S3 更新日: 2025/12/05

【AWS】S3のストレージクラスの違いとは?標準・IA・Glacierの選び方を初心者向けに解説

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【AWS】S3のストレージクラスの違いとは?標準・IA・Glacierの選び方

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、S3には色々なストレージクラスがあるって聞いたんですが、どれを選べばいいんですか?」

先生

「S3のストレージクラスにはそれぞれ特徴があって、保存期間やアクセス頻度によって使い分けるのがポイントです。」

生徒

「標準、IA、Glacierって名前だけ見てもピンとこないです…」

先生

「それじゃあ、各ストレージクラスの違いと選び方について、わかりやすく解説していきましょう!」

1. AWS S3のストレージクラスとは?

1. AWS S3のストレージクラスとは?
1. AWS S3のストレージクラスとは?

AWS S3(Amazon Simple Storage Service)は、高い耐久性と可用性を持つクラウドストレージサービスで、保存するファイルの性質に応じて複数の「ストレージクラス」を選ぶことができます。

ストレージクラスを正しく選択することで、保存コストを最適化しつつ、必要なときにすぐにデータへアクセスできる構成を実現できます。

2. 標準(Standard)ストレージクラスの特徴と用途

2. 標準(Standard)ストレージクラスの特徴と用途
2. 標準(Standard)ストレージクラスの特徴と用途

Standardは、S3のデフォルトで設定されるストレージクラスで、頻繁にアクセスされるデータ向けに設計されています。以下のような特徴があります。

  • 高い可用性(99.99%)と耐久性(99.999999999%)
  • 即時アクセス可能
  • データ取得や保存に制限なし

主にWebサイトの画像やJavaScript、アプリの設定ファイル、頻繁に読み書きされるログファイルなどに最適です。

3. IA(Infrequent Access)の特徴と適したケース

3. IA(Infrequent Access)の特徴と適したケース
3. IA(Infrequent Access)の特徴と適したケース

S3 Standard-IA(低頻度アクセス)は、たまにしかアクセスしないけれど、すぐに取り出せる必要があるデータ向けです。

  • アクセス頻度は低いが即時取得できる
  • 保存コストはStandardより安い
  • 取り出しコスト(リクエスト課金)がある
  • 最低30日間の保存が必要(短期削除には課金)

たとえば、月1回確認するバックアップファイルや、アーカイブ済みログファイルなどに適しています。

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4. Glacier・Glacier Deep Archiveの違いと注意点

4. Glacier・Glacier Deep Archiveの違いと注意点
4. Glacier・Glacier Deep Archiveの違いと注意点

S3 GlacierS3 Glacier Deep Archiveは、長期保存用の超低コストストレージクラスです。ただし、すぐに取り出せない点に注意が必要です。

S3 Glacier の特徴

  • 保存コストが非常に安い
  • 取り出しに数分〜数時間かかる
  • 業務で使わなくなったファイルの長期保存向け

S3 Glacier Deep Archive の特徴

  • Glacierよりさらに安価
  • 取り出しに最大12時間程度かかる
  • 法令遵守・社内アーカイブ・古い帳票保存に向いている

両者とも「即時アクセスできない」という前提で使う必要があります。

5. ストレージクラスの選び方の基本ルール

5. ストレージクラスの選び方の基本ルール
5. ストレージクラスの選び方の基本ルール

以下のような基準でストレージクラスを選ぶと良いでしょう。

  • Standard:頻繁に使うファイル、アクセスが多い
  • Standard-IA:月1回〜数回程度しか使わないが即時アクセスしたい
  • Glacier:ほとんど使わないが一定期間保管が必要
  • Glacier Deep Archive:年1回程度のアクセス、削除せず保管しておきたい

プロジェクトの性質やファイルの用途を明確にしてから選ぶことが、コスト最適化につながります。

6. ストレージクラスは後から変更できる?

6. ストレージクラスは後から変更できる?
6. ストレージクラスは後から変更できる?

はい、S3のストレージクラスは後から変更可能です。ただし、手動またはライフサイクルポリシーによって移行を行う必要があります。

CLIで変更する場合の例:


aws s3 cp s3://your-bucket/sample.txt s3://your-bucket/sample.txt --storage-class STANDARD_IA --metadata-directive COPY

--metadata-directive COPYを指定することで、ファイルを上書きせずにストレージクラスのみを変更できます。

7. ライフサイクルポリシーで自動的にクラス移行

7. ライフサイクルポリシーで自動的にクラス移行
7. ライフサイクルポリシーで自動的にクラス移行

S3では、ファイルの更新日や経過日数に応じて、ストレージクラスを自動で変更できるライフサイクルポリシーが利用できます。

例えば、90日経過したファイルを自動的にStandard-IAに、180日でGlacierに移行する設定が可能です。設定方法は以下の通りです。

  1. S3バケットを開く
  2. 「管理」タブ → 「ライフサイクルルールを追加」
  3. ルール名、条件、移行先ストレージクラスを設定
  4. 保存して有効化

運用負荷を減らし、長期的にコストを下げるために重要な機能です。

8. よくある失敗例と選定ミスのリスク

8. よくある失敗例と選定ミスのリスク
8. よくある失敗例と選定ミスのリスク

初心者がやってしまいがちなミスも見ておきましょう。

  • Glacierに保存してしまい、すぐに取り出せない
  • Standardに長期間アクセスしないデータを置いて無駄に課金される
  • IAにして短期で削除してしまい、削除手数料が発生する

ストレージクラスを適当に選ぶと、月額費用が倍以上違うケースもあるので、目的を明確にしたうえで選びましょう。

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