FlutterのMVP・MVVMアーキテクチャの違いと使い分けを初心者向けに徹底解説
生徒
「Flutterでアプリを作っていると、MVPとかMVVMって言葉をよく見かけるんですが、正直よく分かりません。」
先生
「Flutterでは画面と処理をどう分けるかがとても大切です。その考え方として、MVPやMVVMといったアーキテクチャがあります。」
生徒
「初心者でも、こういうアーキテクチャを意識したほうがいいんでしょうか?」
先生
「はい。最初から完璧に使いこなす必要はありませんが、違いを知っておくとFlutterの理解が深まります。」
1. Flutterでアーキテクチャを学ぶ意味
Flutterはウィジェットを中心に画面を構築するフレームワークで、シンプルなアプリであれば
main.dartにすべての処理を書いても動作します。
しかし、画面数が増えたり、API通信や入力フォーム、状態管理が増えてくると、
コードが複雑になり、修正や機能追加が難しくなります。
そこで重要になるのがアーキテクチャという考え方です。 Flutterのアーキテクチャとは、UI、ロジック、データの役割を分離し、 アプリ全体の構造を整理する設計方法を指します。 MVPやMVVMは、Flutterアプリ開発でよく使われる代表的なアーキテクチャです。
2. FlutterのMVPアーキテクチャとは
MVPは「Model・View・Presenter」の略で、古くから使われてきたアーキテクチャの一つです。 FlutterでMVPを採用する場合、画面表示を担当するView、 データを扱うModel、処理の流れを制御するPresenterに役割を分けます。
MVPの大きな特徴は、Presenterが中心となって処理を行い、 ViewはPresenterから指示された内容を表示するだけ、という点です。 ユーザー操作はViewからPresenterへ渡され、PresenterがModelを更新し、 その結果をViewに反映します。
abstract class CounterView {
void showCount(int count);
}
class CounterPresenter {
int _count = 0;
final CounterView view;
CounterPresenter(this.view);
void increment() {
_count++;
view.showCount(_count);
}
}
この構成では、FlutterのWidgetに直接ビジネスロジックを書かずに済むため、 処理の流れが追いやすくなります。 一方で、画面数が増えるとPresenterが肥大化しやすいという特徴もあります。
3. FlutterのMVVMアーキテクチャとは
MVVMは「Model・View・ViewModel」の略で、Flutterの開発現場でも非常によく使われるアーキテクチャです。 ViewModelが状態とロジックをまとめて管理し、 Viewはその状態を監視して画面を更新します。
FlutterはリアクティブUIを採用しているため、 MVVMの考え方と非常に相性が良いです。 ProviderやRiverpod、ChangeNotifierなどの状態管理ライブラリも、 MVVMをベースにした設計になっています。
class CounterViewModel extends ChangeNotifier {
int _count = 0;
int get count => _count;
void increment() {
_count++;
notifyListeners();
}
}
ViewModelが状態を持ち、状態が変化すると自動的にUIが更新されるため、 Flutterのウィジェット構造と自然に組み合わせることができます。
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4. FlutterにおけるMVPとMVVMの違い
FlutterでMVPとMVVMを比較すると、最も大きな違いはUI更新の方法です。 MVPではPresenterがViewに対して直接更新指示を出します。 一方、MVVMではViewModelの状態が変わることで、 Viewが自動的に再描画されます。
MVPは処理の流れが明確で、初心者でも理解しやすい反面、 手動でUI更新を管理する必要があります。 MVVMは状態管理が整理しやすく、Flutterアプリが大規模になっても コードの見通しを保ちやすいというメリットがあります。
5. Flutter初心者はどちらを選ぶべきか
Flutter初心者の場合、最初から完璧なアーキテクチャを採用する必要はありません。 小さな学習用アプリやサンプルであれば、 MVPのように処理の流れが分かりやすい構成でも十分です。
ただし、実務や長期運用を前提としたFlutterアプリでは、 MVVMをベースにした設計が選ばれることが多くなります。 状態管理ライブラリと組み合わせやすく、 画面数が増えても構造を維持しやすいからです。
6. アーキテクチャ理解がFlutter学習を加速させる
MVPやMVVMの違いを理解すると、Flutterの状態管理や設計の考え方が整理されます。 BlocやRiverpodといった高度な状態管理手法も、 アーキテクチャの基礎が分かっていれば理解しやすくなります。
Flutterは自由度が高い分、設計を意識しないとコードが複雑になりがちです。 MVPやMVVMという考え方を知っておくことで、 将来的に保守しやすいFlutterアプリを作る土台が身につきます。