カテゴリ: Javaのオブジェクト指向 更新日: 2025/05/09

オブジェクト指向の「カプセル化」とは?データを守る仕組み

112
オブジェクト指向の「カプセル化」とは?データを守る仕組み

新人と先輩の会話形式で理解しよう

新人

「先輩、“カプセル化”っていう言葉をJavaの勉強中に見かけたんですけど、どういう意味なんでしょうか?」

先輩

「いいところに気づいたね。カプセル化は、オブジェクト指向の中でもとても大切な考え方なんだよ。簡単に説明してみようか。」

新人

「お願いします!専門用語はまだよくわからないので、できるだけやさしく教えてください!」

先輩

「もちろん。日常生活の例を使って、初心者でもわかるように説明するよ。」

1. オブジェクト指向における「カプセル化」とは何か?(やさしい説明)

1. オブジェクト指向における「カプセル化」とは何か?(やさしい説明)
1. オブジェクト指向における「カプセル化」とは何か?(やさしい説明)

カプセル化とは、「データを守る仕組み」のことです。Javaのようなオブジェクト指向のプログラミングでは、ひとつのオブジェクトの中に、データとそれを扱う機能をひとまとめにして管理します。

たとえば、あなたが「財布」を持っているとしましょう。財布の中には、お金やカードなど大切なものが入っていますよね。でも、その中身は勝手に誰かに触られたら困ります。だから、財布にはファスナーやボタンがついていて、簡単には中を見られないようになっています。

このように、「中に入っている大切な情報を外から勝手に触れないようにする」という考え方が、カプセル化なのです。

Javaでも同じで、オブジェクトの中にあるデータを、そのまま外から触れるようにしてしまうと、プログラムが壊れたり、間違った使い方をされることがあります。そうならないように、データは外から見えないようにして、必要なときだけ安全にやり取りできるようにするのが、カプセル化の目的です。

Javaのコードでは、変数をprivateというキーワードで書いて、外から直接アクセスできないようにします。代わりに、情報を取り出したり変更したりする専用のメソッド(関数)を使います。この方法を使うと、データの使い方をコントロールできるので、安全でわかりやすいプログラムが書けるようになります。

2. 情報を守るという考え方(例:お弁当箱にふたをする、財布にチャックをつける など)

2. 情報を守るという考え方(例:お弁当箱にふたをする、財布にチャックをつける など)
2. 情報を守るという考え方(例:お弁当箱にふたをする、財布にチャックをつける など)

カプセル化という考え方は、日常生活のいろいろな場面で見かけることができます。たとえば「お弁当箱」を思い浮かべてみてください。お弁当の中にはごはんやおかずが入っていますが、持ち運ぶときにはふたをしますよね。ふたをしなければ、中身がこぼれてしまったり、ホコリが入ったりしてしまいます。

この「ふた」が、Javaにおけるprivateのような役割です。外から勝手に中身を触れないようにして、大切なデータを守るのです。そして、必要なときだけふたを開けて、おかずを取り出す。これが、Javaで言うところのgettersetterというメソッドの役目になります。

また、財布にもチャックやボタンがついています。これは、「中に入っているお金を守るため」の仕組みですよね。誰でも簡単に開けられてしまうと、お金が無くなってしまうかもしれません。だから、必要な人だけが開けられるようになっているのです。

Javaのカプセル化も同じで、プログラムの中の「大切な情報」を守るために、アクセスできる範囲を決めておくことが大切なのです。

このように、カプセル化は難しい仕組みではなく、「大切なものを守るためにふたをする」という考え方をJavaに取り入れたものなのです。初心者の方も、まずは日常のイメージを使って理解していけば、自然とコードも書けるようになります。

3. Javaでのカプセル化の基本構造(フィールドをprivateにする理由)

3. Javaでのカプセル化の基本構造(フィールドをprivateにする理由)
3. Javaでのカプセル化の基本構造(フィールドをprivateにする理由)

それでは、実際にJavaのコードの中で「カプセル化」がどう使われるかを見ていきましょう。カプセル化の基本は、「変数(フィールド)をprivateにすること」です。これは、その変数がクラスの外から直接見えないようにするためのルールです。

たとえば、下のようなPersonクラスがあるとします。このクラスは、「名前」と「年齢」という情報を持っています。


public class Person {
  private String name;
  private int age;
}

ここで大切なのが、「name」と「age」がprivateで宣言されているという点です。privateをつけることで、この2つの変数は、クラスの外からは直接アクセスできなくなります。

もし、誰でも自由にこの情報にアクセスできてしまうと、思わぬバグやトラブルが起きるかもしれません。たとえば、「年齢」にマイナスの数を入れてしまったらおかしいですよね?そういった不正な操作を防ぐためにも、情報は外に出さないようにするのがカプセル化の基本です。

Javaでは、このようにprivateを使って「情報を隠す(情報隠蔽)」ことが、オブジェクト指向プログラミングの重要なポイントのひとつです。初心者の方も、まずはすべてのフィールドをprivateにしてからスタートするのがよい習慣です。

Javaをこれから始める人や、 オブジェクト指向の考え方を基礎から理解したい人には、 定番の入門書がこちらです。

スッキリわかるJava入門 第4版をAmazonで見る

※ Amazon広告リンク

4. 外からアクセスするためのメソッド(getterとsetterの役割)

4. 外からアクセスするためのメソッド(getterとsetterの役割)
4. 外からアクセスするためのメソッド(getterとsetterの役割)

フィールドをprivateにしたら、今度は「外からアクセスする方法」が必要になります。ここで出てくるのが、「getter」と「setter」というメソッドです。

「getterメソッド」は、値を取得するためのメソッドです。「setterメソッド」は、値を設定するためのメソッドです。この2つを使うことで、クラスの外からでも、必要なときに安全にデータをやり取りできるようになります。

では、先ほどのPersonクラスに、getterとsetterを追加してみましょう。


public class Person {
  private String name;
  private int age;

  // 名前を設定する(setter)
  public void setName(String newName) {
    name = newName;
  }

  // 名前を取得する(getter)
  public String getName() {
    return name;
  }

  // 年齢を設定する(setter)
  public void setAge(int newAge) {
    if (newAge >= 0) {
      age = newAge;
    }
  }

  // 年齢を取得する(getter)
  public int getAge() {
    return age;
  }
}

このように、外から直接nameageを触ることはできませんが、用意されたメソッドを使えば、安全にアクセスできるようになります。

特にsetAgeメソッドでは、年齢が0以上であるかをチェックしています。このように、setterの中で条件を加えることで、間違った値を入れられないようにすることができます。これもカプセル化の大きなメリットです。

次に、このクラスを使って実際にオブジェクトを作ってみましょう。


public class Main {
  public static void main(String[] args) {
    Person person = new Person();
    person.setName("たろう");
    person.setAge(20);

    System.out.println("名前:" + person.getName());
    System.out.println("年齢:" + person.getAge());
  }
}

名前:たろう
年齢:20

このように、Pleiadesを使ってJavaのコードを書くと、カプセル化の仕組みを実際に試すことができます。変数をprivateで守り、必要なときだけgetterやsetterを通じてアクセスすることで、安全でわかりやすいプログラムを作ることができます。

初心者のうちは、getterとsetterを書くのが面倒に感じるかもしれませんが、Javaではこのような書き方が標準です。たとえ小さなプログラムでも、カプセル化を意識して書くことで、後からの修正や管理がずっと楽になります。

オブジェクト指向では、こういった「ルールを作って、正しい使い方をしてもらう」という考え方がとても大切です。だからこそ、Javaの世界ではカプセル化が欠かせない基本テクニックになっているのです。

5. カプセル化のメリット(安全性・わかりやすさ・変更への強さ)

5. カプセル化のメリット(安全性・わかりやすさ・変更への強さ)
5. カプセル化のメリット(安全性・わかりやすさ・変更への強さ)

ここまで、Javaにおけるカプセル化の基本的な仕組みとコードの書き方を学んできました。では、カプセル化を使うとどのような良いことがあるのでしょうか?このセクションでは、カプセル化の代表的なメリットを3つに分けて紹介します。

まず1つ目は「安全性が高まる」ことです。プログラムの中で大切な情報をprivateにして守ることで、ほかのクラスや人が間違って値を変更してしまうことを防げます。たとえば、先ほどの「年齢」の例でも、マイナスの値が入らないようにチェックを入れられました。こうすることで、プログラムの中で不正な値や予期しない動きが起こりにくくなります。

2つ目は「プログラムがわかりやすくなる」ことです。情報の出入りをgettersetterという決まった方法で行うようにすると、どこで何をしているのかが一目でわかるようになります。もし誰でも自由に値を変更できる状態だったら、バグの原因を探すのも難しくなります。ですが、カプセル化しておけば、「この値はここでしか変更されない」といったルールができるので、全体が整理されてとても見やすくなります。

そして3つ目は「変更に強くなる」ことです。たとえば、クラスの内部で変数の名前や使い方を変更したいときでも、外側のコードには影響を与えずにすむことがあります。なぜなら、外のコードは直接変数を触っているわけではなく、gettersetterを通してアクセスしているからです。このように、将来的な変更にも対応しやすくなるのは、カプセル化のとても大きなメリットです。

初心者の方も、こうしたメリットを意識しながらコードを書いていくと、Javaの「オブジェクト指向」の考え方が少しずつ身についていくはずです。Pleiadesで小さなクラスを何度も作って練習してみると、自然とカプセル化が身についていきますよ。

6. 初心者がカプセル化を学ぶときのポイントとアドバイス

6. 初心者がカプセル化を学ぶときのポイントとアドバイス
6. 初心者がカプセル化を学ぶときのポイントとアドバイス

カプセル化という言葉だけ聞くと少し難しそうに感じるかもしれませんが、初心者の方にも理解しやすいポイントをいくつか紹介します。

まず1つ目は、「すべての変数にはprivateをつけるクセをつける」ことです。とくに最初のうちは、クラスの中で使う変数は、必ずprivateにしておくようにしましょう。これがカプセル化の第一歩です。

次に、「外からアクセスする必要がある場合は、getterとsetterを使う」というルールを守ることです。最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、実際にやってみるとすぐに慣れます。そして、あとからその大切さに気づくようになります。

3つ目は、「setterの中で値のチェックをしてみる」ことです。たとえば、年齢にマイナスの数が入らないように条件をつけたり、文字列が空じゃないかを確認することができます。こうすることで、より安全でしっかりしたプログラムが作れるようになります。

また、Pleiadesを使えば、コードの補完機能(自動でメソッド名を補ってくれる機能)もあるので、getterやsetterの名前を手打ちする必要はありません。テンプレートを使って、すばやくメソッドを作ることもできます。

さらに、練習用に自分で簡単なクラスを作って、フィールドとメソッドを何度も書いてみるのがおすすめです。たとえば、「動物」「人」「本」「果物」など、身近なものをテーマにしてカプセル化の仕組みを試してみましょう。名前や値段、色、サイズなど、いろいろな情報をprivateにして、gettersetterでアクセスする練習ができます。

最後に、あせらず少しずつ学ぶことが大切です。一気に全部覚えるのではなく、毎日少しずつ書いて試してみることで、確実に理解が深まっていきます。

7. まとめ(やさしい励ましと復習)

7. まとめ(やさしい励ましと復習)
7. まとめ(やさしい励ましと復習)

今回は、Javaのオブジェクト指向の中でも特に大切な「カプセル化」について、初心者向けにやさしく解説してきました。カプセル化とは、「データを守る仕組み」のこと。財布にチャックをつけたり、お弁当箱にふたをするのと同じように、大切な情報をむやみに外から触れないようにする考え方です。

Javaでは、フィールドをprivateにして、外からはgettersetterを通じてアクセスするのが基本の形です。これによって、安全にデータを扱うことができ、間違った使い方を防ぐことができます。

また、カプセル化を使うと、プログラムがわかりやすくなり、将来的な修正にも強くなるという大きなメリットがあります。初心者のうちは「なんとなく面倒だな」と思うかもしれませんが、慣れてくると自然に使えるようになります。

これからJavaを学んでいく中で、クラスを作るたびに「このデータは外から直接触れさせないようにしようかな」と考えるクセをつけていくと、どんどん上達していきます。

Pleiadesを使えば、Javaのコードをすぐに書いて、動かして、確認することができます。ぜひ自分でも小さなクラスを作って、カプセル化の仕組みを体験してみてください。

最初はわからなくても大丈夫です。少しずつ学んでいけば、Javaの世界がきっと楽しくなりますよ!

Javaのオブジェクト指向の一覧へ
新着記事
FlutterのMVP・MVVMアーキテクチャの違いと使い分け
FlutterのMVP・MVVMアーキテクチャの違いと使い分けを初心者向けに解説!
オニオンアーキテクチャの基本とFlutterでの適用例
オニオンアーキテクチャの基本とFlutterでの適用例を初心者向けに解説
クリーンアーキテクチャとは?Flutterでの導入メリット
クリーンアーキテクチャとは?Flutterでの導入メリットをやさしく解説
【AWS】RDS for Oracleの特徴・できないこと・バージョン・料金まとめ
【AWS】RDS for Oracleの特徴・できないこと・バージョン・料金を初心者向けに徹底解説
人気記事
インスタンスタイプの料金比較と最適な選び方(最新2025年版)
AWSのインスタンスタイプの料金比較と最適な選び方【2025年最新版】
【AWS】VPCの料金体系まとめ!無料枠・通信費・各種サービスごとの料金を徹底解説
【AWS】VPCの料金体系まとめ!無料枠・通信費・各種サービスごとの料金を徹底解説
【AWS】VPCエンドポイントとは?種類・使い方・S3連携まで完全解説
【AWS】VPCエンドポイントとは?種類・使い方・S3連携まで完全解説
【AWS】s3 cpコマンド完全ガイド!基本・recursive・exclude/includeも解説
【AWS】s3 cpコマンド完全ガイド!基本・recursive・exclude/includeも解説

🔌 USBポート不足を解消

Type-C 1本で拡張。
開発・作業環境を一気に快適に

UGREEN USB-Cハブを見る

※ Amazon広告リンク