AWS Lambdaのトリガーとは?初心者でもわかる対応サービスと設定方法まとめ
生徒
「AWS Lambdaで処理を自動で実行したいんですが、どうやって起動するんですか?」
先生
「それはLambdaのトリガーを使うことで実現できます。イベントが発生したときに、自動でLambda関数を実行できますよ。」
生徒
「なるほど!どんなイベントに対応しているんですか?設定も難しそうです…」
先生
「代表的なトリガーの種類や設定方法をわかりやすく解説していきますね。」
1. Lambdaトリガーとは?仕組みと基本概念
Lambdaトリガーとは、特定のイベントをきっかけにAWS Lambda関数を自動実行する仕組みです。イベントドリブンなアーキテクチャを構築する際に不可欠な要素であり、処理の自動化や非同期実行が可能になります。
Lambdaトリガーの設定によって、S3にファイルがアップロードされた時、DynamoDBに新しいデータが登録された時、CloudWatchイベントで定期的に処理したい時など、さまざまな場面でLambdaを動作させられます。
2. AWS Lambdaが対応している代表的なトリガー一覧
Lambda関数は、以下のような多くのAWSサービスと連携してトリガーとして利用できます。
- Amazon S3:オブジェクトの作成・削除時
- Amazon API Gateway:REST APIやHTTP APIからの呼び出し
- Amazon CloudWatch Events / EventBridge:スケジュールやシステムイベントによるトリガー
- Amazon DynamoDB Streams:テーブル変更時のストリーム
- Amazon SNS / SQS:通知メッセージやキューによる非同期処理
- AWS Step Functions:ステートマシン内のステップ処理
- AWS CodeCommit:Gitリポジトリの変更
- Amazon Kinesis:リアルタイムストリーミングデータ処理
このようにAWS Lambdaは幅広いトリガーに対応しており、サーバーレス構成において中心的な役割を果たします。
3. Lambdaトリガーの代表例①:S3との連携
もっともよく使われるトリガーのひとつが、Amazon S3です。例えば画像をS3バケットにアップロードすると、自動的にLambda関数が呼び出されて画像処理を行うことができます。
設定手順は以下の通りです。
- Lambda関数を作成しておく
- S3バケットの「プロパティ」から「イベント通知」を追加
- 「PUT(新規作成)」などのイベントタイプを選択
- 送信先にLambda関数を指定
- アクセス許可(S3からLambdaへの実行権限)をIAMで設定
この設定により、アップロードがトリガーになり、自動的にLambda関数が実行されるようになります。
4. Lambdaトリガーの代表例②:CloudWatch Events(EventBridge)との連携
Lambda関数を定期実行したい場合は、CloudWatch Events(現在はEventBridge)をトリガーとして使います。毎時、毎日、毎週など自由にスケジュール設定できるため、定期バッチ処理に最適です。
設定方法は次の通りです。
- EventBridgeで「ルールの作成」
- 「スケジュール」を選び、cron式またはrate式で実行時間を設定
- ターゲットにLambda関数を指定
- 必要に応じてJSON形式の入力データを指定
Lambda関数側では、指定した入力を受け取って処理を実行できます。
5. Lambdaトリガーの代表例③:API Gatewayとの連携
REST APIのバックエンドとしてLambda関数を使う場合、API Gatewayがトリガーとなります。これにより、HTTPリクエストに応じてLambdaが実行されます。
設定フローは以下の通りです。
- API GatewayでREST APIまたはHTTP APIを作成
- エンドポイントURLとHTTPメソッド(GET, POSTなど)を設定
- 統合ターゲットとしてLambda関数を選択
- CORSの有効化やレスポンスマッピングを設定
- APIをデプロイし、URLを発行
この構成により、クライアント側からAPIリクエストが届くとLambdaが実行され、動的な処理を行えます。
6. トリガーの設定はLambda画面からでも可能
Lambda関数を作成後、「トリガーを追加」ボタンから直接設定を行うことも可能です。
この方法では、GUI操作で簡単に以下の操作ができます。
- S3バケットの選択とイベントタイプ設定
- API Gatewayの作成と統合
- DynamoDBストリームやSQSキューとの連携設定
初心者の方でも視覚的に理解しやすいため、最初はLambdaの画面からトリガーを追加する方法がおすすめです。
7. Lambdaのトリガーを使った活用例
以下は、トリガーを活用した具体的なユースケースです。
- 画像圧縮:ユーザーがS3にアップロードした画像をトリガーにLambdaで自動圧縮
- 日次レポート:EventBridgeを使って毎朝7時にデータ集計処理
- チャット通知:SNS経由でチャットアプリに通知送信
- API処理:API GatewayからのPOSTでフォームデータを処理
トリガーをうまく活用すれば、コードの中で待ち受け処理を書く必要がなくなり、完全にイベント駆動なアーキテクチャを実現できます。
8. トリガー設定時の注意点
トリガーを設定する際は、以下のようなポイントに注意しましょう。
- IAMロールの権限:イベント発行元がLambdaを実行できるように適切なポリシーを設定
- イベント形式の確認:S3やAPI Gatewayなど、サービスごとにJSON形式が異なる
- トリガーの重複に注意:同じイベントで複数のLambdaが動く可能性あり
- タイムアウトやメモリ制限:長時間処理や大容量処理が必要な場合はリソースを調整