AWS Lambdaでのタイムアウトエラーの原因と対策まとめ【初心者向けtask timed out解説】
生徒
「AWS Lambdaを使っていたら、task timed out after〜というエラーが出たんです。どういう意味ですか?」
先生
「それはLambda関数の処理が設定したタイムアウト時間を超えたときに出るエラーですね。」
生徒
「どうすればタイムアウトを防げるんですか?」
先生
「それでは、AWS Lambdaのタイムアウトエラーの原因と対策について詳しく解説していきましょう。」
1. AWS Lambdaのタイムアウトエラーとは?
AWS Lambdaで「Task timed out after X seconds」というエラーが発生するのは、関数の処理が指定された実行時間(タイムアウト)を超えたときです。Lambda関数には最大実行時間があり、初期値は3秒、最大で15分(900秒)まで設定できます。
例えば、デフォルトのままタイムアウト時間を設定せずにAPIや外部サービスにアクセスすると、応答が遅れてタイムアウトになるケースがあります。
2. タイムアウトエラーの代表的な原因とは?
Lambdaのタイムアウトエラーが発生する原因はさまざまです。以下のようなパターンが特に多く見られます。
- 外部APIやデータベースからのレスポンスが遅い
- 関数内での処理が重すぎる
- 再帰処理や無限ループのバグがある
- タイムアウト設定が短すぎる
- 外部リソース(VPCなど)の初期化に時間がかかっている
Lambda関数は短時間で処理を完了させるのが基本です。長時間のバッチ処理や大量のデータ取得などは設計の見直しが必要になります。
3. Lambdaのタイムアウト時間を設定する方法
Lambdaのタイムアウト設定は、AWSマネジメントコンソール、AWS CLI、またはCloudFormationなどのIaCツールを使って変更できます。ここでは、コンソールとCLIそれぞれの方法を紹介します。
マネジメントコンソールでの設定手順:
- Lambda関数の画面を開く
- 「設定」タブを選択
- 「一般設定」内の「編集」をクリック
- 「タイムアウト」の値を任意に設定(例:10秒)
- 「保存」をクリック
AWS CLIでの設定例:
aws lambda update-function-configuration \
--function-name MyLambdaFunction \
--timeout 30
この例では、Lambdaのタイムアウトを30秒に設定しています。
4. タイムアウトを防ぐための設計・コードの見直し
タイムアウトを回避するためには、単に時間を延ばすだけでなく、コードの最適化や設計の改善が必要です。
- 外部APIの応答をタイムアウト付きで呼び出す
- 非同期処理を取り入れて処理を分散させる
- 処理を複数のLambdaに分割(ステートマシンとの連携)
- 必要なデータだけを取得するように最適化
- VPC内の関数はVPC構成やエンドポイントの見直し
たとえば、Javaでタイムアウト付きでHTTPリクエストを送るには以下のようなコードが使えます。
HttpClient client = HttpClient.newBuilder()
.connectTimeout(Duration.ofSeconds(5))
.build();
HttpRequest request = HttpRequest.newBuilder()
.uri(URI.create("https://example.com"))
.timeout(Duration.ofSeconds(5))
.build();
HttpResponse<String> response = client.send(request, HttpResponse.BodyHandlers.ofString());
5. CloudWatch Logsでエラー内容を確認する
タイムアウトの原因を特定するには、CloudWatch LogsでLambdaの実行ログを確認しましょう。
- AWSコンソールのCloudWatchを開く
- 「ロググループ」から該当のLambda関数を選択
- 最新のログストリームを開く
Task timed out afterという記録があるか確認
ログには関数の開始時間や終了時間、エラー発生箇所などが出力されるため、どこで処理が遅れているかを可視化できます。
6. Lambdaのタイムアウトと他サービスの連携制限
Lambdaが連携するサービスによっては、タイムアウトに影響を受けるケースもあります。特に以下のような組み合わせには注意しましょう。
- API Gatewayとの連携:最大29秒まで
- S3イベント駆動:リトライ時の挙動に注意
- Step Functionsとの統合:個別にタイムアウト設定が必要
例えばAPI Gateway経由で呼び出されたLambda関数は、29秒を超えるとタイムアウト扱いになります。そのため、APIレスポンスが必要な関数では、処理時間に十分注意してください。
7. タイムアウト発生時のLambdaリトライ動作にも注意
AWS Lambdaには、自動リトライ機能があります。例えば、SQSやSNSなどのイベントソース経由で起動されたLambdaは、エラー発生時に自動で再試行されます。
その際、原因がタイムアウトの場合は、同じ関数が何度も実行されてしまう可能性があります。これにより、処理が重複したり、コストが無駄にかかることもあるため注意が必要です。
リトライを制御するには、デッドレターキュー(DLQ)やLambdaの最大再試行回数の設定を活用しましょう。