【AWS】Lambdaで並列処理は可能?同時実行数とスロットリングを初心者向けに完全解説
生徒
「AWS Lambdaって自動でたくさん同時に動くイメージがあるんですが、並列処理は意識しなくていいんですか?」
先生
「Lambdaは自動でスケールしますが、同時に実行できる数には上限があります。その仕組みを理解することが大切です。」
生徒
「上限を超えるとどうなるんですか?エラーになるんでしょうか?」
先生
「その場合はスロットリングが発生します。順番に分かりやすく説明していきますね。」
1. AWS Lambdaは並列処理できるのか
AWS Lambdaはサーバーレスサービスであり、リクエストが増えると自動的に処理をスケールします。 そのため、複数のリクエストが同時に届いた場合でも、それぞれを並列に処理できます。 開発者がサーバーを増やしたり、スレッド管理を行ったりする必要はありません。
ただし、無制限に並列処理できるわけではなく、「同時実行数」という制限が存在します。 この仕組みを理解せずに使うと、突然エラーが発生して戸惑うことになります。
2. Lambdaの同時実行数とは何か
同時実行数とは、同じタイミングで実行されているLambda関数の数を指します。 例えば、あるLambda関数が処理に数秒かかっている間に、別のリクエストが来ると、 それぞれが別インスタンスとして同時に実行されます。
AWSでは、アカウントごとに同時実行数の上限が設定されています。 初期状態でも十分な数が割り当てられていますが、大量アクセスがある場合は注意が必要です。
3. 同時実行数が増える仕組み
AWS Lambdaはリクエストを受け取るたびに、新しい実行環境を用意して処理します。 そのため、短時間にアクセスが集中すると、自動的に複数の実行環境が起動されます。
この仕組みにより、並列処理を意識せずとも高いスケーラビリティを実現できます。 ただし、同時実行数の上限を超えた場合は処理が制限されます。
4. スロットリングとは何か
スロットリングとは、同時実行数の上限を超えた場合に、 新しいLambdaの実行リクエストを制限する仕組みです。 この状態になると、Lambdaはリクエストを受け付けられず、エラーが返されます。
スロットリングは障害ではなく、AWSが安定したサービスを提供するための制御です。 初心者の方は「Lambdaが止まった」と勘違いしやすいポイントです。
5. スロットリングが発生するとどうなるか
スロットリングが発生すると、同期呼び出しの場合はエラーレスポンスが返されます。 非同期呼び出しの場合は、一定回数のリトライ後に処理が破棄されることもあります。
このため、同時実行数を意識せずに設計すると、 想定外のタイミングで処理が失敗する可能性があります。
6. Lambdaの同時実行数を確認する方法
AWSマネジメントコンソールでは、Lambdaの同時実行数を確認できます。 CloudWatchのメトリクスを使うことで、現在の実行数やスロットリング発生状況を把握できます。
定期的にメトリクスを確認することで、負荷の増加に早めに気付くことができます。 運用を意識したLambda設計には欠かせないポイントです。
7. 同時実行数を制御する方法
AWS Lambdaでは、関数ごとに同時実行数の上限を設定できます。 これにより、特定のLambdaが全体のリソースを使い切ってしまうのを防げます。
また、重要な処理用のLambdaにリソースを確保することで、 他の処理の影響を受けにくくする設計も可能です。
8. 並列処理を前提とした設計の注意点
Lambdaは並列処理が前提のサービスですが、 データベースや外部APIが並列アクセスに耐えられない場合があります。 Lambdaだけでなく、周辺システムも含めた設計が重要です。
特に初心者の方は、処理が増えたときの影響範囲を意識しながら設計することで、 安定したシステムを構築できます。
9. 初心者が押さえておきたいポイント
AWS Lambdaは自動で並列処理されますが、同時実行数には制限があります。 スロットリングは正常な制御であり、エラーの原因を理解することが重要です。
同時実行数、スロットリング、CloudWatchの監視を意識することで、 Lambdaをより安全に、安定して利用できるようになります。